スワップ派は完璧か?の質問に対する答えはもちろんNOです。どんなトレード方法にも注意事項があります。過去の歴史を振り返ると、スワップ派の主な注意事項は3つです。

 

注意点その1:レバレッジは小さくしましょう

レバレッジはとにかく小さく。これが鉄則です。

では、1倍でなければならないでしょうか。1倍というのは、外貨預金と同じです。1米ドル=120円の時に1,000ドル買おうと思う場合に、120×1,000=12万円を準備するということです。1倍でも良いのですが、それではFXの良さを十分に引き出すことが難しいかもしれません。

レバレッジはFXの最大の武器の一つです。当サイトは、レバレッジは2倍以下が望ましいと考えています。その理由は以下の通りです。

 

オーストラリアドル(豪ドル)円の過去20年くらいの円安の最大値は108円くらいでした。一方、円高になるときの最大値は54円くらいでした。その差は2倍です。

仮に豪ドル円を108円の時に買ってしまい、その後スーパー円高になって54円になっても、強制ロスカットされずに生き延びることができます。また、円高になるまでにスワップポイントを得ることができますので、その分だけ円高に対する耐性が強くなります。

レバレッジ2倍は面白くないかもしれません。しかし、レバレッジ2倍ということは、得られるスワップポイントも2倍です。通常の(レバレッジ1倍の)金利水準の2倍ももらえるというわけです。

もちろん、2倍よりも3倍、3倍よりも4倍の収入があるほうが良いですが、人の欲には限界がありません。2倍という上限を付けることによって、レバレッジを高くし過ぎるリスクを回避する意味もあります。

以上の理由から、レバレッジの最大値は2倍が良いのではないかと考えます。

 

注意点その2:スワップポイント益は常にプラスになるようにしましょう

スワップポイントというのは、常に一定の数字で固定されているものではありません。日々変動するものです。このため、毎日必ずスワップポイントをプラスにするというのは厳しい条件かもしれません。

将来に関する条件ですから、絶対に条件を満たしなさいと言われれば、厳しいです。しかし、過去のスワップポイントを見れば、今後どれくらいの数字で動くだろうか?と推測する参考になります。

 

このサイトでは過去のスワップポイントの推移をグラフ化して公開しています。ぜひ参考にしてください。スワップポイントがプラスになったりマイナスになったり、フラフラしている通貨ペアは取引することが難しいです。

というのは、スワップ派はひとたび買ったらずっとそのまま持ち続ける方法だからです。このため、スワップポイントがずっと継続的にプラスで推移している通貨ペアを選択しましょう。

過去の結果を見る限りですが、オーストラリアドル/円(AUD/JPY)やニュージーランドドル/円(NZD/JPY)はスワップポイントが継続的にプラスでした。

FXで最も人気がある米ドル/円(USD/JPY)については、2011年あたりでわずかにマイナスになることがありました。
しかし、概ねプラスで推移しています。

このように通貨ペアごとに比較すると、何か新しい発見があるかもしれません。

 

注意点その3:大きな円安水準にあるときにスワップ派を始めるのは控えましょう

当サイト上部の「データ分析室」で、スワップ派にとって代表的な通貨ペアについて、過去のスワップポイントと為替レートを概観しています。

そこでは、最高に円安水準にあるときにスワップ派を始めたと仮定すると、レバレッジ2倍でもリーマンショックで強制ロスカットになってしまうことが示されています。よって、あまりに円安水準にあるときにスワップ派を始めるのは控えましょう。

可能ならば、少しでも大きな円高水準にあるときにスワップ派を始めたほうが安全でしょう。為替レートの水準そのものが小さくなりますので、必要な証拠金が小さくなるというメリットもあります。


最後に、上記3点を守れば「いつも」稼げるか?これを考えます。残念ながら、おそらく回答はNOでしょう。

なぜなら、将来に何が起こるのか、事前に分からないからです。このような不確実な世界で生き残るためには、投資額そのものをしっかり考えることが必要です。

少なくとも、全資産を投入するような投資はお勧めできません。

どの大きさのリスクを取ることができるのか。それは投資する人ひとりひとりで異なりますから、自分のリスク許容度と相談しながら投資を考えましょう。

 

スワップ派の基礎