公開日:2015年7月16日

カナダ銀行(カナダの中央銀行)は、政策金利を0.25%引き下げて0.5%としました。
最初に、カナダの政策金利の推移を確認しましょう。

canada-interest-rates-20150716

資源国通貨と言われるカナダですが、オーストラリアやニュージーランドと比較すると、リーマンショック前も後も、金利は比較的低いように見受けられます。

サブプライムローン問題やリーマンショックが発生した後、他国と同様に政策金利が急低下しています。
その後、2010年に1%まで回復したものの、段階的に金利が引き下げられ、0.5%となりました。

では、政策金利が引き下げられたと同時に発表された公式文書の概要を確認しましょう。
カナダ銀行ホームページから引用)

 

政策金利発表後の声明(要旨)

・ オーバーナイト金利(政策金利)を0.25%引き下げて0.5%とする。
・ 消費者物価指数(CPI)は、エネルギー製品価格低下を反映して1%くらいである。
・ コアCPIは2%近くである。
・ 4月の予測と比較して、カナダの経済成長はかなり落ち込む見込みである。
・ これは、エネルギー分野の民間投資抑制と輸出不調を反映している。
・ 今年の第3四半期に再び成長が加速し、第4四半期に潜在成長率を上回ると予想する。
・ 消費者信頼感など、好調な分野もある。
・ CPI上昇率が2%になるのは2017年前半だろうと予想する。
・ 経済見通しが悪化したため、景気刺激として政策金利を引き下げる。

声明では、成長率見通しの引き下げとCPIの不調が書かれています。そこで、同日に発表された金融政策レポートでGDPとCPIの見通しを確認しましょう。

20150716-gdp-cpi-canada

数字が少し小さいですが、上の段から順に以下の内容が書かれています。
・ 実質GDP成長率(年率、前四半期比)
・ 実質GDP成長率(年率、前年比)
・ コアインフレ上昇率(前年比)
・ インフレ上昇率(前年比)

また、表中の括弧は、前回4月の見通しの数字です。
これらの数字を眺めると、2015年のGDP成長率の引き下げが大きいことが分かります。声明によると、中国向け輸出不振が大きく影響した模様です。しかし、今年中に回復過程になるだろうことが見込まれています。
一方、CPIは、2015年は低めですが次第に2.0%を回復するという見通しです。