公開日:2015年9月15日

日本銀行は金融政策決定会合を開催し、政策金利及びその他の政策を維持することを決定しました。
今回は、日銀が買い入れている国債について考えましょう。

日銀はどれくらい日本国債を買っているのだろう?

金融政策決定会合後に発表された文章を見ますと、以下の通りです。

長期国債について、保有残高が年間80兆円に相当するペースで増加するよう買入れを行う。

80兆円という数字は大きすぎて理解することが難しいですが、年間80兆円増やすと書いてあります。単純計算で、1か月あたり7兆円弱です。国債残高が毎月7兆円弱増えるようにするということです。

国債が償還を迎えると残高が減りますから、その分も購入しなければなりません。極めて大きな額です。

ここで、ふと疑問が出てくるかもしれません。
「日本政府が1年間に発行する長期国債の額はいくらだろう?」と。

そこで、2015年度(平成27年度)の国債発行計画を確認しました(引用元:財務省ホームページ)。
新規国債発行額:36.8兆円
借換債などを含めた合計:170兆円

借換債(かりかえさい)とは、国債の満期が来ても完全には償還しないで、再び借り換えるために発行される国債です。国債は60年で償還するという60年ルールがあるので、10年債が10年で満期を迎えたら、60分の10だけ償還して、残りを借換債として再び国債を発行します。

借換債の話はこれくらいにしまして、新規国債発行額が36.8兆円で、日銀が毎年純増で買う国債が80兆円・・・。

日銀が新規国債を全額買っても、まだ足りません。そこで、借換債などもどんどん買うということになります。

日銀が打出の小づちを使って無尽蔵にお金を供給している・・・と、市場に捉えられないように細心の注意を払う必要があります。日銀が財政をファイナンスしていると市場が考えるとき。その時は、日本の財政が破たんするときかもしれません。

日本の国債発行残高はいくら?

次に、日本の国債発行残高を確認しましょう(引用元:財務省ホームページ)。下のグラフをご覧ください。

20150915 公債残高

数字が小さすぎて読みづらいので、感覚だけで十分です。国債残高がどんどん増えていることが分かります。2015年度(平成27年度)末の公債残高は807兆円の見込です。しかも、グラフを見る限りですが、残高が減るような気配が感じられません。

ん・・・?

日銀が毎年80兆円を追加で買って、国債残高は807兆円です。日銀の政策が継続すると、日本国債が全て日銀保有なんていうことに?
これは計算上の話ですが、そうなる前に日本の景気回復、税収増、歳出減、国債発行額減が実現してほしいものです。

ちなみに、日銀の国債残高はどれくらいでしょうか。以下の通りです(引用元:日銀ホームページ)。
日銀の国債保有残高:256.9兆円

大変な額です。

日本に財政危機はやってくるのだろうか?

ここまで数字がひどいと、日本の財政危機について多少なりとも不安を感じてしまうかもしれません。

日本の財政危機につきましてはすでに記事化していますので、そちらをご覧ください。
→ 日本の財政危機が表面化するとき・・・あなたならどうする?

日本の財政状況は個人ではどうしようもないですが、自分自身の資産を守るための行動はできます。その行動の選択肢の一つが、FXです。資産拡大目的でFXをするのも良いですが、資産保全目的でFXをするのも良いかもしれません。