公開日:2015年9月10日

ニュージーランド準備銀行(ニュージーランドの中央銀行)は、政策金利を0.25%引き下げて2.75%にしました。同時に発表されたステートメントは、前回7月から文章が大きく変わりました。

そこで、ステートメントの内容を確認しましょう。ちなみに、前回7月も政策金利を0.25%引き下げています。

 

ステートメント要旨

・ ニュージーランド準備銀行は、オフィシャル・キャッシュ・レート(政策金利)を0.25%引き下げて2.75%にすると決定した。

<海外経済評価>
・ 世界経済は緩やかに回復している。
・ しかし、発展途上国経済が弱く、見通しを下方修正した。
・ 経済成長が緩やかになる懸念から、金融市場のボラティリティ(価格変動率)が大きくなり、商品価格がさらに低下している。
・ 米国経済は拡大中。
・ 米国の政策金利引上げに絡む不確実性がある。

<国内経済評価>
・ 国内経済は、輸出価格の急激な低下や為替レートの下落に対応している。
・ カンタベリー(地名)での建設需要が頭打ちし、ビジネス信頼感や消費者信頼感が低下している。
・ 現在の経済性成長率は年率2%あたりである。
・ 海外から入国する旅行者や移民が経済成長を支えている。
・ 商品価格の低下を考慮すると、さらに低い為替レートが適切である。
・ オークランド(地名)の住宅価格は持続可能でないほど急激に上昇している。
・ 消費者物価指数上昇率は、ターゲットである年間1%~3%を下回っている。
・ しかし、2016年早々にもターゲット内に戻るだろう。
・ 更なる政策金利の引き下げがあり得る。

 

簡潔な分析

FXをするうえで、今回のステートメントで重要な部分は二つだと考えます。

・ ニュージーランド準備銀行は、ニュージーランドドルがもっと弱くなるべきと考えている。
・ 政策金利をさらに引き下げる可能性がある。

ニュージーランドドルがもっと弱くなるべき、と中央銀行が考えたとしても、必ずしもその通りになるわけではありません。しかし、中央銀行はとても大きな力を持っていますので、為替レートを変動させる能力を持っています。

そこで、ニュージーランドドル/円(NZD/JPY)やニュージーランドドル/米ドル(NZD/USD)の更なる下落に注意しましょう。また、政策金利がさらに引き下げられる可能性がありますので、併せて注意しましょう。

なお、ニュージーランドは過去2回連続で0.25%引き下げてきました。合計で0.50%です。その結果、政策金利は2.75%となったのですが、他の先進諸国と比較すると、この数字はとても高い金利水準にあります。

このため、NZD/JPYなどのスワップ派の取引では、他の通貨ペアに比べて引き続き高いスワップポイントを得ることが可能でしょう。