公開日:2016年3月10日

本日未明に公開されたニュージーランドの政策金利は、市場予想と異なり0.25%の引き下げでした。

(従来)2.50%
(新)2.25%

では、ニュージーランド準備銀行(ニュージーランドの中央銀行)が政策金利発表とともに公表したステートメント(文書)を確認しましょう。

 

ステートメント要旨

・NZ準備銀行は、オフィシャル・キャッシュ・レート(政策金利)を0.25%引下げ、2.25%とする。
・昨年12月の金融政策ステートメント発表時と比べて、世界経済見通しは悪化した。
・国内を見ると、酪農セクターの環境が厳しい。
・しかし、移民流入、旅行業などに支えられて経済成長すると見込まれる。

・貿易を加味した為替レートは12月予想よりも4%以上も高く、為替レートの下落が望ましい。
・オークランドにおける住宅価格高騰は穏やかになったが、高水準である。
・インフレーションは低位で推移している。

・インフレ率は2016年を通して上昇すると見込まれる。しかし、目標範囲に到達するには時間がかかる。
・インフレターゲットを達成するために、さらなる金融緩和が必要になるかもしれない。

 

政策金利推移

では、ニュージーランドの政策金利はどのように推移しているでしょうか。2001年からのグラフをご覧ください。

201603nz-interest-rate

2008年のリーマンショック後、引き上げトレンドになるか?と思われたのが2回あったと分かります。2010年と2014年です。しかし、いずれも長続きしませんでした。

2015年から再び下落トレンドになっているように見えますが、注目すべきはリーマンショック後の最低値を更新していることでしょう。ニュージーランド準備銀行はさらなる引き下げも示唆しています。どこまで引き下げられるのか、今後も目を離せないでしょう。

 

政策金利発表時のチャート

また、今回の政策金利引下げを受けて、ニュージーランドドル/円(NZD/JPY)は大きく円高になっています。下のチャートはヒロセ通商(LION FX)の1時間足チャートです。白矢印部分で急落している様子が分かります。77円近くの水準から75円前半まで一気に円高になりました。

市場予想と違ったということと、発表が午前5時で取引が少ない時間帯だという2つの組み合わせで実現したチャート形状だと予想できます。

20160310nzdjpy-1hour