公開日:2015年5月4日
最終更新日:2017年1月1日

ユーロが導入されてから長い年月が経過しました。熱狂的に迎えられたユーロは順調に取引されているかのように見えましたが、サブプライムローン問題やリーマンショックを経て、激動の時代を迎えました。

すなわち、ユーロ/円(EUR/JPY)でスワップ派の取引をしている人々にとっても、同様に波乱の時代でした。今後もEUR/JPYはスワップ派にとって厳しい状況が続くのでしょうか。あるいは、改善するのでしょうか。

過去を振り返ることにより、考えてみましょう。

 

ユーロ/円(EUR/JPY)のスワップポイント推移

ユーロ/円(EUR/JPY)のスワップポイントの長期分析をします。下のグラフをご覧ください。

このグラフは、「くりっく365」でユーロ/円(EUR/JPY)を1万通貨買い、そのままずっとポジションを維持した場合に得られたスワップポイント獲得額を、月別に示しています。

横軸は年で、縦軸が月別のスワップポイント獲得額です。よって、縦軸は円です。これを見て、何が分かるでしょうか。

他の通貨ペアと同じく、2008年ごろまでは高いスワップポイントを獲得できました。2006年よりも2007年、2007年よりも2008年という感じで、年を追うごとにスワップポイントが大きくなっている様子が分かります。

1か月で5,000円台半ばを獲得できたという月もありました。

しかし、やはりリーマンショックはユーロ/円(EUR/JPY)にも大きな影響を及ぼしました。気持ちが良いくらいに、1か月間で得られたスワップポイントの額が減少しています。

しかし、一方的に下落ばかりだったというわけでもありません。2010年~2011年ころには、スワップポイントが増えていた時期があることが分かります。

しかし、PIIGS問題(※)や、ギリシャ問題がユーロ圏に重くのしかかりました。そして、2015年にはユーロ圏は量的緩和に踏み切りました。この影響を受けて、2015年から2016年にかけてのスワップポイントは、しばしばマイナスに沈んでいます。

(※)PIIGS問題:ポルトガル、イタリア、アイルランド、ギリシャ、スペインの財政状況が悪化し、世界の注目を集めたユーロ圏の問題。各国の名前の最初のアルファベットをつなげて、PIIGS問題と呼ばれました。

では、2005年7月にユーロ/円(EUR/JPY)を1万通貨買い、2016年12月までずっと持ち続けた場合のスワップポイントの合計額を確認しましょう。
およそ172,000円です。

2005年~2007年の良好な時も、リーマンショックの厳しいときも、とにかく1万通貨の買いポジションを持ち続けた結果です。より多くの利益が欲しいという理由でレバレッジを引き上げていたら、リーマンショックの時に強制ロスカットされていたかもしれません。

スワップ派の取引では、レバレッジをいかに低く維持するかが勝負の分かれ目かもしれません

 

ユーロ/円(EUR/JPY)の長期チャート

では次に、この間の為替レートの推移を確認しましょう。2007年~2008年は150円台~170円あたりで推移しました。その後100円割れ水準まで円高になることがありました。数字が半分近くになってしまったということです。すさまじい円高です。

その後円安に切り返し増したが、再び円高基調か?という状態です。

日本もユーロ圏も量的緩和を実行するなど、金融緩和姿勢を維持しています。景気が本格的に回復すれば、量的緩和が終了して政策金利も引き上げられるのでしょうが、それがいつになるのかは読みづらい状況です。

 

長期の為替レートとスワップポイント
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