公開日:2016年7月15日

FXの長期トレードでスワップポイント獲得を狙おうとするとき、スワップポイントがプラスになったりマイナスになったりするのは困ります。

最終的にスワップポイント合計額がどうなるのか分からないからです。

では、世界で最も取引量が多い通貨ペアであるユーロ/米ドル(EUR/USD)を使って、スワップポイント狙いのトレード(スワップ派)は可能でしょうか。過去データを使って考察しましょう。

 

米国とユーロ圏の政策金利推移

スワップポイントの大きさはFX口座によって異なります。そこで、米国とユーロ圏の政策金利を比較することによって、スワップポイントの大きさを予想しましょう。

政策金利を使う理由ですが、政策金利はスワップポイントに大きな影響を与えます。そこで、政策金利差を調査することで、スワップポイントの大きさを推測できるというわけです。

下のグラフをご覧ください。2001年以降の米国とユーロ圏の政策金利推移です(ECBとは、欧州中央銀行のことです)。

interest-rates-us-eu-201607

このグラフを見ると、スワップポイントは常にプラス(またはマイナス)というわけではなかったと分かります。何年かごとに、プラスとマイナスが入れ替わっていることが分かります。

下のグラフは、この金利差をグラフにしたものです。ユーロ圏の政策金利から米国の政策金利を引いた大きさです。

プラスの場合もマイナスの場合も3%を超えることがなかったと分かります。また、プラスとマイナスが何回も入れ替わっています。

この結果から、ユーロ/米ドル(EUR/USD)を買って10年以上持ち続けるスワップ派は難しいと分かります。

interest-rates-difference-us-eu-201607

 

ユーロ/米ドル(EUR/USD)の長期チャート

しかし、スワップ派という場合、10年単位で考えるというルールはありません。1年ごとに買いと売りを入れ替えても良いでしょう。ただし、買っているときには為替レートは上昇基調、売っているときには下落基調でないと困ります。

スワップポイントがプラスでも、為替差損が出てしまうと、トータルで損になりかねないためです。

そこで、2001年以降のユーロ/米ドル(EUR/USD)の長期チャートを確認しましょう。アイネット証券からの引用です。

eurusd-monthly-chart-201607

こうしてみると、2001年から2008年くらいまでは上昇、それ以降は2016年まで下落基調だったと分かります。スワップポイントの大きさと為替レートを比較すると、「買って持つ」「売って持つ」というスワップ派はかなり難しいと分かります。

 

以上の結果から、「ユーロ/米ドル(EUR/USD)でスワップ派をするのは難しい」という結論になるでしょう。

ただし、ユーロ/米ドルの長期チャートをご覧いただくと分かりますとおり、「トレンドが長期間にわたって継続しやすい」という傾向が分かります。

その一方で、米国とユーロ圏の政策金利の差は、-3%~+3%の間に収まっています。このため、仮にスワップポイントで損失になる側であったとしても、数か月~1年程度ポジションを持ち続けて利食いを狙うことは十分可能でしょう。

スワップポイントがプラスになる側でトレンドができている場合は、さらにトレードしやすいと予想できます。ユーロ/米ドルは短期トレードだけでなく、長期トレードでも投資対象にできる通貨ペアでしょう。

 

長期の為替レートとスワップポイント