公開日:2015年5月5日
最終更新日:2017年1月1日

5つの通貨ペアについて、2005年7月~2016年12月のスワップポイント推移を概観しました。

ここでまとめをしましょう。5通貨ペアのスワップポイントの推移を下に並べて掲載します。この表の見方については、各通貨ペアの記事をご覧ください。(上の通貨ペアをクリックすると、その通貨ペアの記事を閲覧できます。)

 

共通点、相違点、そしてこれらをスワップ派の取引にどのように生かすかを考えましょう。

共通点

(1)リーマンショック前までは、どの通貨ペアのスワップポイントも高水準だった。

概ね、月間のスワップポイントが5,000円に到達しています。

ポンド/円(GBP/JPY)が1万円超と飛び抜けて高い数字を記録していますが、これは為替レートの水準が他の通貨ペアよりも高かったことによるものでしょう。GBP/JPYの最高値は250円を超えていました。一方、豪ドル/円(AUD/JPY)の最高値は108円くらいでした。

為替レートの水準を調整して考えると、どの通貨ペアも同じように高いスワップポイントを記録していたと言えるでしょう。

(2)リーマンショック後は、どの通貨ペアもスワップポイントが減少した。

リーマンショック後は、どの通貨ペアも等しくスワップポイントが減少しました。米ドル/円(USD/JPY)やユーロ/円(EUR/JPY)はマイナスに転落することもありました。しかし、概ねプラス水準で推移しています。

(3)レバレッジを高くしてスワップ派をしていた場合、リーマンショックで強制ロスカットになっていた。

リーマンショックは強烈なダメージを各方面にもたらしました。FX投資家にも同様でした。レバレッジを高水準にしてスワップ派で取引していた人々は、大きな損失を被ったことが予想されます。

相違点

(1)5つの通貨ペアを2つのグループに分けられる。

具体的には、豪ドル/円(AUD/JPY)、ニュージーランドドル/円(NZD/JPY)とその他の3通貨ペアです。

リーマンショック後、米ドル/円(USD/JPY)、ユーロ/円(EUR/JPY)、ポンド/円(GBP/JPY)はスワップポイントが大幅に減少しました。GBP/JPYは月間のスワップポイントでマイナスへの転落を免れていますが、とても低水準です。USD/JPYとEUR/JPYはマイナスに転落する場面がありました。

一方、AUD/JPYとNZD/JPYもスワップポイントが減少していますが、他の3通貨ペアに比べれば高水準を維持しています。NZD/JPYについては、2014年にスワップポイントの上昇を確認できます。

同じスワップ派の取引でも、AUD/JPYやNZD/JPYで取引していたかそうでないかで、明暗が分かれています。

スワップ派の取引にどのように生かすか

以上の分析から、以下のことが言えるでしょう。

1.高金利通貨ペアで取引したほうが良いでしょう。豪ドル/円(AUD/JPY)、ニュージーランドドル/円(NZD/JPY)は高金利通貨ペアとして有名です。ただし、将来はどうなるか分かりませんので、取引する前に自分自身で深く考えましょう。
2.レバレッジは小さくします。このサイトでは、最高でも2倍を目途とするよう紹介しています。2倍では一攫千金は期待できませんが、強制ロスカットになってしまってはいけません。コツコツとやりましょう。

レバレッジを2倍にしても、最高に円安の水準である時にスワップ派を始めてしまうと、リーマンショックで強制ロスカットになっていました。そこで、もう一つ追加しましょう。

3.あまりに大きな円安水準にあるときにスワップ派を始めない方がよいでしょう。可能ならば、円高水準にあるときにスワップ派を始めます。

リーマンショックを基準にするのは厳しすぎるかもしれません。「100年に1度の危機」と言われたくらいです。しかし、100年に1度ということは、次回もいつかはあるということです。

もうこんなショックはやってこないと考えず、再びやってきても耐えられるように準備しましょう。

上の3つを守れば完璧か?ですが、もちろん完璧ではありません。将来の相場がどうなるのかについては、誰にも分かりません。このため、いまだかつてない大波乱がやってきても生活に窮してしまわないよう、投資に投入する資金はいつも控えめにしましょう。

 

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