公開日:2015年5月4日
最終更新日:2017年1月1日

リーマンショック前(2008年以前)のポンド/円(GBP/JPY)と言えば、以下のようなイメージを持っていた人も大勢いることでしょう。

・ 為替の水準がとても高い(GBP/JPY=200円~250円など)
・ スワップポイントがとても高い

しかし、リーマンショック後のポンド/円(GBP/JPY)はその水準を大きく落とし、スワップポイントも同様に大幅に低下しました。為替レートは時代とともに変化していきます。2016年12月末時点で144円くらいに位置しています。

 

スワップポイントの推移

将来を予想することはとても難しいですが、過去を振り返って考えることは有益でしょう。そこで、ポンド/円(GBP/JPY)のスワップポイントの長期分析をします。下のグラフをご覧ください。

このグラフは、「くりっく365」でポンド/円(GBP/JPY)を1万通貨買い、そのままずっとポジションを維持した場合に得られたスワップポイントの獲得額を、月別に示しています。横軸は年で、縦の数字が月別のスワップポイント獲得額です。よって、縦軸は円です。

このチャートを見て分かることを書き出してみましょう。

1.2008年後半までは、1か月に10,000円以上得られた月もあった。

これは衝撃的です。1万通貨買って持つだけで、自動的に1か月につき10,000円をもらうことができたのです。平均的に見ても、1か月に8,000円以上といったところです。すなわち、毎日270円以上ということになります。

10万通貨買って持っていれば、毎月80,000円ということです。

当時、スワップ派の人気が高かった理由が分かります。ポジションを建てた額によっては、働く必要がないくらいにスワップポイントで稼げたかもしれません。

2.2009年以降も、スワップポイントは毎月プラスを維持している。

米ドル/円(USD/JPY)やユーロ/円(EUR/JPY)は、リーマンショック後にスワップポイントがマイナスになる月がありました。しかし、ポンド/円(GBP/JPY)はリーマンショック後もプラスを継続しています。これはスワップ派にとってとても心強いことです。

ただし、水準そのものは高くありません。1か月あたり1,000円に満たない程度の数字で推移しています。

 

なお、2005年7月から2016年12月までのスワップポイントの合計額は、390,000円くらいです。この数字が意味するところは以下の通りです。

「1万通貨を買ってからスワップポイントが積み重なった結果、買値から39円00銭程度まで円高になっても、トータルでマイナスにならない。」

トータル: スワップポイントの利益+為替差損益

スワップポイントだけで39円分の利益を確保していたということになります。毎日のスワップポイントは限定的ではありますが、それが積み重なると大きくなるということを示しています。

 

ポンド/円(GBP/JPY)の為替レート推移

では、この期間の為替レートを確認しましょう。

2007年にGBP/JPY=250円という円安が実現しています。その後、GBP/JPY=120円割れという円高になりました。高値で買うと、安値になった時に厳しいということが良く分かります。

スワップ派は基本的に為替レートをあまり気にしないことが多いですが、それでも、少しでも円高の場面で買うことが望ましいことが分かります。

スワップ派で気を付けたいこと:
スワップ派と言えども、高値で買ってはいけない。少しでも円高になった場面で買うべき。可能ならば、歴史的に見ても円高だといえる水準で買うことが望ましい。

その後、2012年以降に円安基調となり、2015年にポンド/円(GBP/JPY)=190円くらいになりました。その後は、再び円高基調となっています。

2016年の6月の国民投票で、イギリスはEUから離脱することが決まりました。これが実現する場合、スコットランドなどがイギリスから独立するかも?という観測もあります。今後のイギリスの動向から目が離せません。

スワップ派にとっては厳しい場面がやってくるかもしれませんので、十分に警戒したいです。

 

長期の為替レートとスワップポイント
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