公開日:2015年5月12日
最終更新日:2017年1月2日

スワップ派と言えば、円を売って外貨を買うという取引を考える方が多いと思います。しかし、円の代わりにスイスフランを売って外貨を買うという選択を考える方もいらっしゃるでしょう。

というのは、スイスの金利は日本と並んで低いため、スワップ派の取引に都合が良いからです。

とはいえ、スイスはスイスであり、日本とは異なります。そこで、スイスフランを売って外貨を買った場合にどれくらいスワップポイントを得ることができたのか、政策金利を使って考えてみましょう。

スワップポイントは短期金利で決まります。政策金利で決まるものではありません。しかし、政策金利は短期金利に大きな影響を与えます。

そこで、大まかには以下の式が成り立つと考えられます。

(近似的なスワップポイント) = (スイス以外の政策金利) - (スイスの政策金利)

では、米ドル/スイスフラン(USD/CHF)から順に確認しましょう。

掲載通貨ペア:
米ドル/スイスフラン(USD/CHF)
ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)
ポンド/スイスフラン(GBP/CHF)
豪ドル/スイスフラン(AUD/CHF)
NZドル/スイスフラン(NZD/CHF)
(通貨名のリンクをクリックすると、その通貨ペアの記事をご覧いただけます。)

 

米ドル/スイスフラン(USD/CHF)

米ドル/円(USD/JPY)の場合、米国の政策金利と日本の政策金利が逆転することはありませんでした。しかし、スイスフランの場合は、逆転が見られます。具体的には、2001年と2008年~2009年です。

また、2009年~2011年は金利に差がない状態でした。すなわち、FX業者の利益分を考慮すると、スワップポイントは継続的にマイナスになっていた可能性があります。この期間は、米ドル/スイスフラン(USD/CHF)でスワップ派をしていたら毎日が支払日になっていたかもしれません。

しかし、2015年以降は金利差が拡大傾向にあります。この傾向が定着すれば、USD/CHFのスワップポイントはプラスを期待できるでしょう。

 

ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)

米国とは異なり、スイスはユーロ圏と金利差が逆転することはありませんでした。このため、「金利差だけ」で判断すると、スワップ派の取引をすると毎日が受取日(給料日)だったかもしれません。

実際には、ユーロがとても弱くなり、スイスフランが強くなりました。このため、この通貨ペアで長期間スワップ派の取引をしている場合は、スワップポイント益を大きく上回る含み損を計上している可能性があります。

 

ポンド/スイスフラン(GBP/CHF)

イギリスとスイスの関係は、ユーロとスイスの関係に似ているように見えます。リーマンショック後にユーロ圏は徐々に政策金利を引き下げていきましたが、イギリスは一気に0.5%としました。そしてそれが継続しています。

2014年に入ってから金利差が大きくなっていますから、それに合わせてスワップポイントも多少大きくなっている可能性があります。

 

豪ドル/スイスフラン(AUD/CHF)

オーストラリアとスイスの関係は、上の3つとは明らかに異なります。2008年のリーマンショック後も大きな金利差を維持しています。

このため、リーマンショックのはるか前からスワップ派で取引している場合は、スイスフラン高による含み損は大きくなっていると予想されますが、毎日が給料日状態は維持できていることでしょう。

あとは、含み損とスワップポイントの累積額のどちらが大きいか?という勝負になります。スワップポイント累積額のほうが大きければ、トータルでも利益を確保できていることになります。

 

NZドル/スイスフラン(NZD/CHF)

ニュージーランドドル/スイスフラン(NZD/CHF)でスワップ派の取引をしている場合も、継続的に毎日スワップポイントを受け取っています。

2014年から金利差が広がる傾向にありましたので、スワップ派にはとても良い展開でした。2015年に入るとニュージーランドの政策金利が下落傾向にありますが、金利差はまだかなり大きいといえるでしょう。