公開日:2015年6月7日

FXのスワップ派として円を売る取引で利益を狙う場合、日本の金利水準が低位安定していることが必要です。
そこで、日本国債の金利推移を確認しましょう。
日本の国債には数多くの種類がありますが、ニュースで見ることがある新発2年物国債と新発10年物国債の金利水準を眺めましょう(財務省ホームページより引用)。

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2年物国債金利は緩やかな低下、10年物国債金利は比較的大きな低下に見えます。
しかし、縦軸をご覧いただくと分かりますとおり、1つの目盛の大きさは0.2%しかありません。
このため、いずれの金利水準も少しずつ低下しているということになります。

2015年5月末時点で、10年物国債の利率は0.4%しかありません。
100万円でこの国債を買うと、1年間の収入は税引後で3,200円程度しかありません。
運用する側としては面白みがありませんが、日本政府にとっては助かる金利水準です。
とはいえ、金利水準があまりに低いということは、それだけ日本の経済活動の水準が低いということです。
日本政府にとっても、必ずしも喜べる状況ではないかもしれません。

そして、日本の財政に対する市場の信認が揺らいでくると、金利水準が上昇することが予想できます。

日本の財政に対する不信感が出てくると・・・
→ 日本政府に貸したお金が戻ってこない可能性が心配
→ その心配に見合うだけの金利が欲しくなり、低い金利では貸せない
→ 金利水準が徐々に上昇し始める
→ 短期金利も上昇を始めてスワップ派のトレードが厳しくなる

上の金利推移をみる限り、まだそのような状態になっていません。
金利が安定しているうちに財政再建の道筋をつけて実行に移すことが望まれます。

さて、話がそれましたが、スワップ派という面から見て、現在の日本国債金利水準は望ましい水準で推移していると考えられます。スワップポイントを決める金利は国債でなく短期金利ですが、2年物国債がこれだけ低位安定していると、短期金利も同様に低位で安定していると考えられます。

また、今後もしばらくはこのまま低位で安定するだろうと期待することができます。

なお、新発10年物国債金利において、2015年あたりで少し上昇に転じているように見えます。
目盛一つが0.2%という小さな値ですので、大きな心配をすることは不要だろうと思います。
しかし、この動きが大きな波の前兆なのか、あるいはジグザグと動く中でのちょっとした金利上昇にすぎないのか、注視していく価値はあるでしょう。