公開日:2015年6月11日

ニュージーランド準備銀行(ニュージーランドの中央銀行)は、政策金利を0.25%引き下げて3.25%としました。
市場はこの金利引き下げを予想していなかった模様で、ニュージーランドドル安が進みました。
ステートメントを確認しましょう。
(引用元:ニュージーランド準備銀行

 

ステートメント要旨

・ オフィシャル・キャッシュ・レート(政策金利、OCR)を0.25%引き下げて3.25%とする。
・ ニュージーランド経済は年率3%程度で成長している。
・ これは、低金利、流入する移民の増加と建設需要、エネルギー価格低下に支えられている。
・ しかし、農産物の輸出価格は下落を続けている。
・ 農産品価格が弱含み、最近のエネルギー価格が上昇し、収入や需要の成長を抑制する可能性がある。
・ インフレーションの上昇が遅れるリスクがある。
・ 輸入品価格の低下と国内生産力の増加により、インフレ率は低く抑えられている。
・ 為替レートはピークから低下したが、なお、ニュージーランドドルは過大評価されている。
・ 更なる為替レートの低下が正当化される。
・ LVR規制と、今年10月からの増税案により、投資家行動が緩和される可能性がある。
・ 低いインフレ率と需要鈍化見込により、政策金利引き下げが適切である。

 

ステートメントの簡潔な分析

GDP成長率が3%前後で推移していることから、ニュージーランド経済の基調は順調と見てよいようです。
ニュージーランド準備銀行の関心は、農産品価格の低下にあるようです。
また、ニュージーランドドルが強いままであり、それがインフレ率の低下を支援し、リスクを高めていると判断しています。

なお、LVRとは、ローン資産価値比率を指します。
また、2015年10月からの増税案とは、不動産の短期売買に対する課税強化案です。
自分が主に居住する不動産以外の不動産を売買する際の規制を強化するという趣旨です。
この増税案が実行されれば、不動産投機熱が緩和される可能性があるでしょう。

最後に、この政策金利変更によって為替レートがどの程度変化したかを確認しましょう。
6月11日午前6時直前: NZD/JPY=88.40円弱
6月11日午前7時ごろ: NZD/JPY=86.80円前後
1円60銭前後の円高となりました。