公開日:2015年5月4日
最終更新日:2017年1月1日

NZドル/円(NZD/JPY)は、豪ドル/円(AUD/JPY)と並んで高金利通貨ペアの地位を確保しているでしょう。しかし、経済規模の大きさの違いのためか、FXでの取引高の視点から考えると、NZD/JPYはAUD/JPYに大きく引き離されているようです。

ニュージーランドドル/円(NZD/JPY)のスワップ派は、AUD/JPYに並ぶ、あるいはそれを上回る成績を残すことができたのでしょうか。あるいは、取引数量の差の結果どおりなのでしょうか。

そこで、NZドル/円(NZD/JPY)のスワップポイントの長期分析をします。下のグラフをご覧ください。

 

ニュージーランドドル/円(NZD/JPY)のスワップポイント

このグラフは、「くりっく365」でニュージーランドドル/円(NZD/JPY)を1万通貨買い、そのままずっとポジションを維持した場合に得られたスワップポイントの獲得額を、月別に示しています。横軸は年で、縦軸が月別のスワップポイント獲得額です。よって、縦軸は円です。

NZドル/円(NZD/JPY)が他の通貨ペア(米ドル/円(USD/JPY)、ユーロ/円(EUR/JPY)、ポンド/円(GBP/JPY))と大きく異なる点は、そのスワップポイントの大きさです。為替レートの水準はNZD/JPY=40円~90円くらいなのに、スワップポイントの大きさはとても大きいです。

2008年のリーマンショック前は、1万通貨当たり1か月で5,000円前後、リーマンショック後でさえも1,000円を上回る水準で推移しています。そして、2013年からはじわじわと数字が上昇し、2015年4月時点で3,000円近くになりました。

1か月で3,000円ということは、1日あたり100円ということです。1万通貨を買って持つだけで、低金利時代でも毎日100円近くを獲得できるのですから、スワップ派はお得な方法だと分かります(2016年は少し低下しましたが)。

しかし、どの通貨ペアでも同じようにスワップポイントをもらえるわけではありません。2016年12月現在、EUR/JPYではスワップポイントがマイナスに転落しているようです。過去の実績を見る限り、スワップ派は高金利通貨で取引するほうが良いでしょう。

スワップ派で成功するために: 高金利の通貨ペアで取引しよう。

2015年以降、ニュージーランドドル/円(NZD/JPY)のスワップポイントは再び低下傾向にあります。そこで、1日あたりのスワップポイントが50円で、これが1年間続く場合を考えてみます。

50円×365日=18,250円

2016年12月末日時点のNZD/JPYは81円くらいです。レバレッジを2倍くらいにして、1万通貨分の証拠金として40万円を準備します。この時、1年間の利益率は4.6%です(18,250 / 400,000 = 0.046)。

いまどき、1年間で年率4.6%という数字で利益を得られる投資商品はあるでしょうか。上の例は、スワップポイントが1年間ずっと50円であるという条件ですので、実際とは異なります。スワップポイントは毎日変化します。

しかし、高金利通貨でスワップ派をすることの有効性が良く分かります。次に、NZドル/円(NZD/JPY)のチャートを確認しましょう。下のチャートをご覧ください。

 

ニュージーランドドル/円(NZD/JPY)の長期チャート

2005年~2008年の円安時代にスワップ派を始めていたとしても、2014年~2015年時点で評価損益がマイナスになっている可能性が小さいことが分かります。評価損になるのは、2007年の高値で買った時くらいです。

ということは、2005年からずっとスワップ派でスワップポイントを毎日獲得していれば、為替差損益を反映させた利益額もとても大きいことになると予想できます。

上のチャートを見て、スワップ派を継続できない場面を考えてみましょう。2005年~2007年にスワップ派を始めて、レバレッジを高くしていたら、2008年のリーマンショックで強制ロスカットされていただろうことが分かります。

やはり、スワップ派はレバレッジを低く抑えなければなりません。

スワップ派で生き延びるために: レバレッジは低くしよう。

さらに、2007年の高値はNZD/JPY=95円くらいです。そして、上のチャートではリーマンショック後の安値は45円くらいです。

当サイトは、レバレッジは最大でも2倍以内が望ましいという姿勢ですが、最高に高値の水準でスワップ派を始めてしまうと、レバレッジ2倍でも強制ロスカットになってしまったことが分かります。

スワップ派で生き延びるために: 高値のときにスワップ派を始めるのはやめよう。

レバレッジは小さく、高金利通貨を買い、しかし、あまりに高値で買わない。これが、スワップ派で生き延びるために必要なことでしょう。

では、ニュージーランドドル/円(NZD/JPY)を使ってスワップ派のトレードをして、かつ、スワップポイントを複利運用した場合、どのような結果を得られるでしょうか。これを検証した記事「シミュレーション:SBIFXトレードでNZD/JPYを買って、スワップ派で複利運用!」をご覧ください。

また、下のリンク先では、どのFX口座のスワップポイントが最も大きいかを検証しています。あわせてご覧ください。

→  ニュージーランドドル/円(NZD/JPY)のスワップポイント比較

 

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