スワップポイントを目的に長期で通貨ペアを保有したとしましょう。いわゆるスワップ派ですが、スワップ派はスワップポイントを得ることを目的にトレードします。

含み益になればとても素晴らしいですが、途中で含み損になっても仕方がないと諦めます。しかし、含み損がとても大きくなってしまって苦しいとか、含み損があるのはどうしても耐えがたいとか、そのような場合があることでしょう。

そこで今回は、含み損を減らしながらスワップ派を継続する方法を考察します。

その方法は、以下の通りです。

1 含み損ポジションを少しずつ決済する
スワップポイントがある程度蓄積されたら、その利益の範囲内で、含み損を抱えているポジションを決済します。
2 反転攻勢を狙う
含み損を抱えているポジションを決済した時点の為替レートから、さらにある程度大きく下落した時点で、再びポジションを建てます。

上の2つを、順に確認しましょう。

 

含み損ポジションを少しずつ決済する

1 未決済ポジションのスワップポイントに税金がかかる場合

未決済ポジションのスワップポイント益に税金がかかってしまうFX口座で取引すると、含み損を抱えていて損なのに税金を支払うという恐ろしい事態になります。

そこで、年間のスワップポイント益がちょうどゼロになるくらいまでの範囲で、含み損のあるポジションを決済します。こうすれば、年間利益は大きく減りますので税金を支払う必要がなくなり、また、含み損ポジションを減らすことができます。

また、さらに下落しても、決済したポジションについては、もう含み損が増えることはありません。

含み損相殺

この方法を繰り返していけば、そのうちに全てのポジションがきれいさっぱりなくなります。そして、実現損もないという状態になります。

全てのポジションを決済するには時間もかかりますし、とても根気が必要な作業です。しかし、含み損に苦しんでいる場合は、検討に値する方法でしょう。

2 ポジションを決済しない限りスワップポイントに税金がかからない場合

一方、ポジションを決済しない限りスワップポイントに税金がかからない場合は、対応が異なります。特定のポジションについて、含み損の大きさとスワップポイントの大きさが同じになったら決済します。

ポジションを持っている間は、スワップポイントへの課税を心配しなくて良いためです。

 

反転攻勢を狙う

上で紹介しました方法は、最終的に損失をゼロ近辺で抑えようという方法です。積極的に攻めて勝利を勝ち取ろう!という方法ではありません。

そこで、上の方法で損失を回避または限定的にしながら、反転攻勢を狙う方法をご紹介します。

上で紹介しましたトレードで、含み損があるポジションを決済しました。そうしたら、その決済したレートよりもさらに大きな円高になった時点で、新規にポジションを構築します。そして、再びスワップ派の再開です。下の図をご覧ください。数字は例です。

ポジション再構築

このメリットは、以下の通りです。

1 決済してから新規に買うまでの距離について、含み損を発生させない

例えば、最初に紹介しました方法でスワップポイント益を使って、100円で買ったポジションを90円で損切りしたとしましょう。次に、損切りした数量と同じ数量を、80円で買ったとしましょう。

すると、10円分得をした!ということになります。

スワップポイント益で含み損ポジションを決済する方法を使った場合、損切りの順番を待っているポジションがまだまだあるかもしれません。

すると、90円から80円に円高になる過程でさらに含み損が増えているという計算になりますが、90円で損切りできた分については含み損が増加することなく、以前と同じ数量だけポジションを持つことができます。

2 気持ちを新たにスワップ派で勝負できる

含み損が大きくて口座にデカデカとマイナス表示がある場合と、ポジションを作り直して含み損がゼロから再び始める場合を比較しましょう。気分が違うはずです。

気分はお金に直接関係するものではないかもしれませんが、トレードするのは感情を持った人です。感情が行動を大きく左右します。このため、「気持ちを新たにトレードできる」というのは、投資行動においてプラスの影響を期待できるでしょう。

 

スワップ派を始める前
スワップ派開始後
スワップ派の知識