スワップ派でスワップポイントを得ようと思えば、円を売って外貨を買う方法が一般的でしょう。それは、通貨ペア別の取引高順位を見ても分かります。

下の表は、「くりっく365」における、2015年取引高上位の10通貨ペアを示します。

ほとんどが円を含む通貨ペアであり、スイスフランを含む通貨ペアは10位に顔を出しているだけです。また、10位と言っても、8位までと9位以下で取引数量に大きな差があることが分かります。

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上の表は、スワップ派やデイトレードといった区別はしていません。取引されたという事実のみに基づいたランキングです。スワップ派だけでランキングしてみても、いきなりスイスフランを含む通貨ペアが上位独占ということはないだろうと予想できます。

しかし、スイスフランは円と並んで金利が低い通貨として知られています。そこで、あえてスイスフランを含む通貨ペアでスワップポイントを稼ごうとする理由を考えてみましょう。

 

日本とスイスの政策金利を比較

最初に、日本とスイスの政策金利を比較しましょう。スイスの金利のほうが日本よりも恒常的に低いならば、スイスフランを含む通貨ペアでスワップ派をするメリットがありそうです。

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上のグラフは、2001年~2016年4月までの政策金利の推移です。赤線がスイス、青線が日本です。2011年途中まではスイスのほうが政策金利が高く、それ以降は日本のほうが政策金利が高いことが分かります。

といいましても、2014年末までは日本とスイスでほとんど差がありませんでした。

大きな差が出たのは2014年末以降です。スイスの政策金利は、2016年6月時点で-1.25%~-0.25%です。中央値は-0.75%です。日本の政策金利はゼロ近辺に張り付いていますので、スイスのほうが政策金利が低いです。

スイスの政策金利のほうが今後も低いならば、あるいは、日本よりも多少高くても何らかのメリットがあるならば、スイスフランを含む通貨ペアのスワップ派を採用できるかもしれません。

 

日本とスイスの為替レートを比較

スワップ派で重要なのは、金利だけではありません。為替レートも同じくらい重要です。というのは、スワップ派を始めた後の為替レートの動きにより、損益が大きく変わってくるからです。

円安(スイスフラン安)になるとき・・・利益
円高(スイスフラン高)になるとき・・・損失

そこで、為替レートを比較してみましょう。上のチャートは、米ドル/円(USD/JPY)です。下の通貨ペアは、米ドル/スイスフラン(USD/CHF)です。

usdjpy-monthly-chart-2008-2016

usdchf-monthlychart-200811-201602

この値動きをどう見るか?です。円を売るスワップ派だけでなく、スイスフランを売るスワップ派でも勝負できるように見えます。

 

あえてスイスフランを含む通貨ペアでスワップ派をする理由

さて、このように概観すると、スイスフランのスワップ派も検討できるように思います。しかし、あえてスイスフランを含む通貨ペアでスワップ派をする理由は何でしょうか。

通貨ペアの分散効果?

確かに、円を含む通貨ペアだけでスワップ派をするよりも、スイスフランを含んだ通貨ペアを混ぜる方が分散効果を期待できます。しかし、目に見えて得られる効果が大きいかどうかは不明です。一方、管理すべき通貨ペアが増えるので、負担が増えます。

この分散効果の評価は、トレードする人によって異なると予想されます。

では、分散効果以外にスイスフランでスワップ派をするメリットは・・・

スイスフランのスワップ派のメリット:
1. スワップ派で利益を得ること
2. スワップポイントをスイスフランで得られること(保険としての利益)

スイスフランのスワップ派でスイスフランを蓄積したとします。

その後、何らかの理由で日本経済や日本の財政に問題が生じたとしましょう。すると、円は暴落するかもしれません。そのようなときに円を持っていても、あまり価値はないかもしれません。というのは、円の価値は日々下落してしまうからです。

そのような状況になれば、円を売って外貨を買うと利益を得られます。しかし、混乱期に外貨を買うことは難しいでしょう。難しくないならば、下のような感じで大きく利食いできるはずです。

・ リーマンショック直後に豪ドル/円(AUD/JPY)を55円で買って大きく儲けた。
・ 2011年に米ドル/円(USD/JPY)をたくさん買って、2015年に決済して儲けた。
・ 2015年1月のスイスショックで米ドル/スイスフラン(USD/CHF)を買って儲けた。

しかし、現実にはこのような取引は難しいです。

スイスフランのスワップ派ならば、何もしなくても毎日スイスフランを得ることができます。要するに、日本が危機に陥る場合の保険の役目を果たしてくれます。そしてもちろん、利益も得ることができます。

スイスフランのスワップ派は、この意味が大きいでしょう。しかし、将来、スイスフランの保険としての役割が活躍しないことを期待したいですが・・・。

なお、日本が財政危機などになるときには、スイスフランがとても強くなる可能性があります。そこで、そうなる可能性が見えてきたら、含み損回避のために、スイスフランのスワップ派の終了を検討しましょう。

ここで、一つ問題があります。

・ スワップポイントを、スイスフランのままでどうやって保有するか?

多くのFX口座では、外貨の損益は自動的に円に転換されてしまいます。これでは不都合です。しかし、セントラル短資FXならば大丈夫です。外貨で得たスワップポイントを、外貨のまま保有できます。

これは大きなメリットでしょう。

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