強制ロスカットにならないスワップ派の超絶(?)テクニック(トルコリラ/円)」で、強制ロスカットにならないスワップ派の取引方法を案内しました。

簡潔にその方法を確認しますと、スワップポイントを十分に蓄積すれば、どんなに円高になっても強制ロスカットになることがない状態になります、ということです。しかし、その記事には弱点があります。それは、将来のことについて検証しているということです。

将来のことは、誰にも分かりません。具体的には、1万通貨あたりのスワップポイントが毎日100円だと仮定していることが弱点です。 将来のスワップポイントがマイナスに転落している可能性はゼロではないのです。

そこで、過去のデータを使って検証しましょう。過去のことならば、実際にあったことです。仮定を含まずに検証できます。

 

ニュージーランドドル/円(NZD/JPY)でバックテスト

ここでは、高金利通貨ペアとして有名なニュージーランドドル/円(NZD/JPY)を使い、以下の条件で検証しましょう。

  • 通貨ペア:  NZD/JPY
  • 売買: 買い
  • 取引日: 2005年11月1日の始値(NZD/JPY=81.55円)
  • 取引数量: 10,000通貨
  • 取引市場: くりっく365

「くりっく365」は過去のスワップポイントを公開しているので重宝します。しかも自由に使用できます。最初に、NZD/JPYのチャートを確認しましょう。2005年11月1日~2015年4月末日までの推移です。

nzdjpy-monthlychart-200511-201504

取引開始から1年が経過した2006年10月31日の状況は、以下の通りでした。

スワップポイント累計額: 55,039円
為替レート: NZD/JPY=78.18円

スワップポイント益が55,000円くらいということは、買値から5円50銭円高になっても損していないということです。

この日の為替レート(終値)は78.18円でした。買ったときのレートである81.55円よりも円高ですから含み損があります。しかし、スワップポイントと合計すればプラスですから問題ありません。

 

取引開始後2年で、損益はどうなった?

取引開始から2年が経過した2007年10月31日の状況は、以下の通りでした。

スワップポイント累計額: 116,563円
為替レート: NZD/JPY=88.55円

スワップポイント益は10万円を超え、為替レートは買値よりもかなり高い位置にあります。これは笑いが止まらない状況でしょう。

 

では、リーマンショック直後は?

さてここで、リーマンショック直後の2009年1月末日の状況を確認しましょう。どれほどの損失を計上しているでしょうか。

スワップポイント累計額: 182,342円
為替レート: NZD/JPY=45.65円

為替レートは大暴落です。1万通貨を買ったときの買値は81.55円ですから、含み損は359,000円です。スワップポイント累計額が18万円以上ありますが、合計で18万円弱の損失超過です。

痛いな・・・という感じですが、しかし、チャートを見るとまっさかさまに落ちるような円高になっているにも関わらず、損失は18万円弱にとどまっているという表現もできます。スワップポイントのおかげで、損失は半分になりました。

 

およそ10年が経過しました・・・果たして結果は?

そして時が流れ、2015年4月末の状況は以下の通りです。

スワップポイント累計額: 305,291円
為替レート: NZD/JPY=90.9円

為替レートは買値よりもずっと円安水準で大幅含み益です。スワップポイント累計額は30万円を超えており、買値から30円円高になっても含み益という状況です。買値は81.55円ですから、51.55円くらいまで円高になっても含み益を維持します。

NZD/JPY=0.00になっても強制ロスカットを回避できる水準になるには、さらに多くのスワップポイントを積み上げる必要があります。しかし、着実にその状況の実現に向かって進んでいることが分かります。

 

NZD/JPYを買って持つだけで、10年間で30円分のスワップポイントを得ることができました。また、リーマンショック後の超円高を耐えることができれば、今は大幅含み益であることも確認しました。

このように、少なくともNZD/JPYについてはスワップ派は成功を収めることが可能だったといえそうです。

 

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