積立FXは、FXで長期的に資産形成しようという場合にメリットが多い取引手法です。しかし、デメリットもあります。そこで、そのデメリットを確認し、その後、そのデメリットを回避するテクニックを確認しましょう。

 

積立FXのデメリット

例えば毎月1回、豪ドル/円(AUD/JPY)を1万円買い付けるというプランを採用したとしましょう。過去10年以上の、毎月26日の豪ドル/円(AUD/JPY)の為替レートを見ますと下の通りです。

(積立FXで毎月買うプランを採用すると、毎月26日に買付します)。

このチャートを見て、気づくことは何でしょうか。

積立FXをするにあたって、最も数多くの取引回数がある価格帯は、下の緑で囲った部分です。2009年~2012年、2015年~2016年を中心にして、緑で囲った範囲で為替レートが推移しています。

この結果、平均建玉(持っているポジションの平均購入レート)は85円台半ばとなりました。また、為替レートの範囲と取引回数の関係は以下の通りです。

55円~65円 :5回(取引回数)
65円~75円 :6回
75円~85円 :42回
85円~95円 :52回
95円~105円 :25回

75円~95円で取引が集中しています。95円~105円の範囲でも、かなりの買い実績があります。上のチャートを見ますと、2007年から2008年にかけて数多く買ったのだろうと分かります。

しかし、「安く買いたい」ならば、この取引頻度は面白くありません。下の赤枠部分で集中的に買ったほうが良いでしょう。

しかし、赤枠部分で集中的に買うのは、極めて難しいです。

赤枠部分で一気に買えるぞ!という人がいらっしゃいましたら、実にうらやましい才能です。というのは、2008年のリーマンショック時に多額の豪ドル/円(AUD/JPY)を買い、そしてその後大幅円安になるまで持ち続けることができたということですから。

多くの人にとって、赤枠部分でしっかり買うのは大変なことです。

「もっと円高になるのでは?」
「報道を見ると、日本や世界は大変なことになっている・・・!」

こんな状況で外貨をガッチリ買えるだろうか?ということです。一般的には、買えないでしょう。だから、積立FXは有効なのです。感情を交えずに買い付けてくれますから、精神的なプレッシャーが小さくて済みます。

上のチャートは年単位ですが、日々の値動きでも同じです。毎日の底値を見切ることができるなら、わずかな期間で億万長者になるのは簡単でしょう。

よって、積立FXを淡々と続けるのも良いでしょう。しかし、このデメリットを知ったからには、何か対策を講じたいです。そこで、こんな方法があります。

 

積立FXのデメリットを緩和する方法

今まで考察してきたデメリットを緩和する方法(案)として、下の方法があります。

1 毎月の購入額を減らす
2 スーパー円安部分では買わない
3 円高部分に指値注文を出しておく

この方法の意図は以下の通りです。

毎月の購入額を減らす

毎月定額を買い付けるというのはメリットが大きいですが、上のデメリットもあります。そこで、毎月の取引額を減らします。例えば、毎月1万円買うという内容ならば、5,000円に減らしてみます。減らす額は例ですから、いくらにしても構いません。

スーパー円安部分では買わない

平均単価を引き下げたいので、例えば、豪ドル/円(AUD/JPY)が100円を超える範囲では買付を停止します。こうすれば、高値で買った後に円高になって残念・・・という状態を回避しやすくなります。

円高部分に指値注文を出しておく

そして、毎月買う金額を減らし、円安部分で買わない代わりに、円高部分で指値注文を出しておきます。例えば、以下の通りです。

74円で1,000通貨買い
73円で買い
72円で買い



60円で買い
59円で買い
58円で買い

こうすれば、円高になったときにもしっかり外貨を買うことができます。この指値注文についても、少し工夫ができます。

70円~74円は500通貨の買い
65円~69円は1,000通貨の買い
60円~64円は1,500通貨の買い
55円~59円は2,000通貨の買い

すなわち、円高になるほど数多くの数量を買うという注文です。こうすれば、全ての注文が成立するときの平均単価を安くできます。

ただし、豪ドル/円(AUD/JPY)=55円の指値注文が成立するのか?という疑問については、かなり怪しいです。55円というのは計算上の話であって、実際には約定しないかもしれません。

しかし、積立FXで毎月確実に買い、そして、円高になる場合もしっかり買って平均単価を抑え、再びやってくるだろう円安を待つ・・・これは、積立FXのメリットを最大限に活用する手段として検討できるでしょう。

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