公開日:2015年5月28日

トルコ中央銀行(トルコの中央銀行)は、2015年5月20日に1週間物レポ金利を7.50%に据え置きました。
そこで、同時に発表されたトルコ中央銀行のステートメントを確認しましょう。

 

ステートメント要旨

(引用元データ:トルコ中央銀行ステートメント
・民間借り入れは、金融政策の引き締め等を反映して妥当な水準で成長を続けている。
・経常収支は改善しつつある。
・外需は弱いが、内需は穏やかに成長を続けている。
・トルコ中央銀行は、公表された構造改革の継続が、潜在成長率の大幅な向上に寄与すると試算している。
・トルコ中央銀行の政策は、コアインフレ(食料及びエネルギーを除いたインフレ)に好影響を与えている。
・しかし、為替レート変動率の高さが、コアインフレの改善を限定的なものにしている。
・グローバル市場の不確実性、食料及びエネルギーの価格変動率の高さを考慮し、金融政策は警戒的なスタンスを維持する必要がある。
・インフレ見通しに影響を与える様々な要因の監視を継続し、インフレ見通しに大きな改善がなければ、現在の警戒的な金融政策姿勢を維持する。
・新しい情報次第で、トルコ中央銀行はその姿勢を修正する可能性があることを強調する。

 

ステートメントの簡潔な分析

トルコには複数の政策金利があり、政策金利発表時に毎回これらの数字が公表されます。
FXで最も重視される政策金利は1週間物レポ金利(one-week repo rate)です。
下のグラフはこの金利をグラフにしたものです。

トルコの政策金利の推移をグラフで確認しましょう。

201505 トルコ

2014年1月、トルコの政策金利は、それまでの4.50%から一気に10.0%に引き上げられました。
その後、政策金利は徐々に引き下げられています。
徐々にといっても、1年半弱の間に10%から7.5%まで引き下げたのですから、2.5%です。
2010年~2013年までの政策金利の下落速度と比較すると、より大きな引き下げ速度です。

現在の政策金利の水準について、トルコ中央銀行は引き締め的な水準だと判断しています。
ということは、トルコ中央銀行は、本来あるべき政策金利の水準はもっと低い位置にあると考えていると予想できます。このため、トルコリラ/円(TRY/JPY)のスワップポイントを稼ぐ方法でトレードをする場合は、将来も現在の水準が続くと考えないほうが安全な可能性があります。

トルコのインフレ率が安定し、トルコ中央銀行が政策金利を引き下げることになれば、スワップポイントも徐々に下がる可能性があります。

可能性ですから、将来どうなるか不明です。
しかし、警戒はしておいても良いでしょう。