公開日:2015年6月23日

トルコでは、政策金利の見直しが毎月行われます。
今回の見直しでは政策金利は維持されました。すなわち、FXにおいて最も重要視される1週間物レポ金利を7.50%に据え置きました。

 

ステートメント要旨

政策金利公表と同時に発表されるステートメントの内容は、先月とほぼ同じです。
単語レベルで一言一句同じ段落が並んでいますが、一か所修正がありますので、その部分のみ概観します。

・ 部分的な食品価格の修正により、短期的にはインフレ率の低下が期待される。
・ しかし、最近の為替レートの動きは、コアインフレ率の改善を遅らせる。

なお、先月のこの部分の要旨は以下の通りです。
・ トルコ中央銀行の政策は、コアインフレ(食料及びエネルギーを除いたインフレ)に好影響を与えている。
・ しかし、為替レート変動率の高さが、コアインフレの改善を限定的なものにしている。

先月のステートメントにつきましては、下のリンクをご覧ください。
→ トルコの政策金利は据置(2015年5月)

 

簡潔な分析

ステートメントから判断するに、トルコ中央銀行は先月から判断をほとんど動かしていないと予想できます。

なお、為替レートについて言及されていますので確認しましょう。
「最近の」為替レートの動きがコアインフレの・・・とありますが、対米ドルでのトルコリラの下落速度は大きく、以下のチャートの通りとなっています。
トルコリラが米ドルに対して弱くなっているのは最近のことではなく、何年も前からずっとです。

usdtry201506

リーマンショック後の2009年あたりでは米ドル/トルコリラ(USD/TRY)が1.5台あたりで推移していましたが、2015年6月には2.7くらいになっています。
これを米ドル/円(USD/JPY)に当てはめてみますと、USD/JPY=80円台あたりだったのが現在は144円くらいになっているというイメージです。トルコリラがかなり大きく安くなっている様子が分かります。

通貨安は物価上昇をもたらしますので、トルコでは物価の下落が進みづらい状況であると予想できます。
この傾向が継続するならば、トルコ中央銀行は政策金利を引き下げづらい状況であろうと予想できます。