スワップ派のトレードは、毎日のスワップポイント獲得を目的とします。このため、少々の含み損が出てもそのままポジションを持ち続けます。同様に、含み益が出たとしても、そのままポジションを維持します。

しかし、含み益が出ると確定したくなるのが人情ではないでしょうか。

というのは、含み益はあくまで「含み」であって、確定益ではないからです。今は含み益でも、1週間後には含み損になっているかもしれません。そう考えたら、つい決済してしまうかもしれません。

あらかじめ決済すると決めていてポジションを決済するならば、何の問題もないでしょう。しかし、ただ何となく決済してしまうのは良くないかもしれません。なぜなら、含み益があるポジションを決済し、含み損のポジションを維持するとなると、手持ちのポジションは常に含み損になってしまうからです。

また、決済してしまうと、それ以降スワップポイントを得ることができません。

そこで、このような例を回避するための方策(案)をご案内します。

 

あえて指値で決済注文を出しておく

スワップ派はスワップポイント重視のトレード手法ですが、将来の利食いを捨てたわけではありません。いや、むしろ、スワップポイントをたくさん確保したうえで、さらに利食いも狙うというパターンが多いかもしれません。

そこで、スワップ派でトレードを始めるときに目標値を決めて、そこで指値の決済注文を出します。

しかし、この方法では少々辛いかもしれません。スワップ派の目標値は遠くに設定することが多いでしょう。というのは、近くに設定するとすぐに決済が成立してしまって、スワップポイント益が不十分になるかもしれないからです。

そして、指値の決済レートを遠くに設定すると、為替レートがそこまで移動するのが待ちきれないかもしれません。

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例えば、豪ドル/円(AUD/JPY)=65円で1万通貨を買ったとしましょう。目標は105円とします。40円もあります。地道にスワップポイントを獲得しつつ、何年もかけて円安になるのを待ちます。しかし、104円まで円安が進んだところで反転して円高になったら、どうしましょう。

スワップポイントは引き続き得られますが、利食いできなくて悔しさが大きいかもしれません。我慢して我慢して・・・その結果、利食いできず。とても辛いでしょう。

そこで、下の図のようにします。最終目標値の前で少しずつ決済するのです。

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先の例を使えば、下のようなイメージです。

☆買い
買値=65円 1万通貨
☆売り
指値1=75円 2,000通貨
指値2=85円 2,000通貨
指値3=95円 2,000通貨
指値4=105円 4,000通貨

こうすれば、105円に至るまでに利食いが何回かできますから、ひたすら我慢を強いられることはありません。また、105円に到達する前に円高に反転してしまっても、既にいくらか決済できているのですから、くやしさを半減できるかもしれません。

ここで重要なのは、「すべてのポジションを一度に決済する必要はない」ということでしょう。

目標レートの設定は重要ですし、そこまで我慢することも必要でしょう。しかし、全てのポジションについて最終目標まで維持する必要はないかもしれません。自分が許容できる範囲で少しずつ決済を繰り返し、利益と精神的な安定の両方のバランスをとっていきましょう。

 

スワップ派を始める前
スワップ派開始後
スワップ派の知識