公開日:2015年6月18日

FOMC(米国連邦公開市場委員会)は、政策金利であるFFレートを0%~0.25%に据え置くことを決めました。同時に公表されたプレスリリースを確認しましょう。
(情報引用元:FRBホームページ

プレスリリース要旨

・ 経済活動は穏やかに拡大している。
・ 雇用増加ペースは増加しているが、失業率は安定したままである。
・ 雇用のたるみは、いくらか解消した。
・ 民間固定投資と輸出は伸びが弱い。
・ インフレーションはFOMCの長期目標を下回っている。
・ 今後の経済活動は穏やかに拡大すると予想している。
・ 短期的にはインフレーションは低いままだと予想する。
・ 中期的には、インフレーションは2%に向けて徐々に上昇すると予想する。
・ FF金利を0%~0.25%に据え置くことが適切であると考える。
・ この誘導目標をいつまで維持するかに関し、以下の諸点を考慮に入れる。すなわち、労働市場の状況、インフレ指標とインフレ見込、財政及び国際的な状況の進展である。
・ 更に労働環境が改善し、インフレ率の上昇に確信が持てるときに、FF金利(政策金利)を引き上げる。

 

簡潔な分析

しばしば使われる言葉が、今回も繰り返されています。

maximum employment and price stability

「最大限の雇用と物価の安定」これがFOMCの目標の全てです。
他国の中央銀行が物価安定を重視することが多いのに対し、米国場合は雇用を最大限にすることも使命に含まれています。

よって、政策金利を引き上げるかどうかの判断も、この目標を達成するために必要かどうかで判断されます。その判断をするにあたって考慮する指標等として、労働市場やインフレなどが挙げられています。

当サイト内の記事「米国雇用統計とアメリカの政策金利の関係は・・・?」で示されていますが、雇用者数の前月比増減は、趨勢として増加を続けています。
この増加基調は、リーマンショック時に雇用大幅減となってしまって以降、継続しています。
雇用者数の増加が今後も進み、失業率の改善も明らかになり、インフレ率も改善する見込みとなるとき、政策金利の引き上げが期待できます。

なお、インフレーションに関し、FOMCは以下の諸点を示して中期的には上昇するだろうと見込んでいます。
・ 労働市場の改善がさらに進展するだろうこと。
・ エネルギー価格及び輸入物価の下落の効果がやがて消滅するだろうと予想していること。