公開日:2015年5月2日
最終更新日:2017年1月2日

スワップ派と言えば、円を売って外貨を買うことが一般的でしょう。ここでは、円でなくスイスフランを売って米ドルを買ったときのスワップポイントの状況を確認しましょう。

 

米ドル/スイスフランのスワップポイント

下のグラフは、米ドル/スイスフラン(USD/CHF)を1万通貨買った場合の1か月ごとのスワップポイントの大きさを示したものです。(データ引用元:くりっく365

くりっく365で米ドル/スイスフラン(USD/CHF)の取引が可能になったのは、2008年の10月でした。リーマンショックが2008年9月ですから、リーマンショック直後からということです。このため、上のスワップポイントの表も2008年末からであり、リーマンショック前の状況は不明です。

しかし、それでも長期間の様子を把握できます。なお、縦軸の単位は円でなくスイスフランです。

円を売って外貨を買うことが多いスワップ派ですので、見慣れない感じがするかもしれません。感覚がつかみづらい場合は、大雑把にスイスフラン/円=100円と仮定して、縦軸の数字を全て100倍すると円になります。

さて、上の表を見ると、米ドル/スイスフラン(USD/CHF)のスワップポイントも小さな数字になっていると分かります。米ドル/円(USD/JPY)と同じ傾向です。

しかし、2015年から傾向が変わっているように見えます。この原因は2つだと予想できます。

原因1: スイスの政策金利がマイナスになった。
原因2: 米国が政策金利を引き上げた。

今後のスワップポイントの推移を確実に予想することは困難ですが、米国が政策金利を引き上げる方向であることを考えると、引き続きスワップポイントが大きくなる可能性があります。

 

米ドル/スイスフランの長期チャート

では、この間の米ドル/スイスフラン(USD/CHF)の為替レートの様子を確認しましょう。

usdchf-monthlychart-200811-201602

2008年末から2011年にかけてスイスフラン高が大きく進んでいます。

2011年になって、スイス国立銀行は行き過ぎたスイスフラン高を抑制するために、ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)=1.20の防衛ラインを設定しました。すなわち、EUR/CHF=1.20よりもフラン高にさせない政策を採用しました。

その影響を受けて、USD/CHFも2011年に急反発しています(2015年にはこの政策は終了しました)。

為替レートとスワップポイントの様子を見ますと、2010年前半までにUSD/CHFを買った場合は、スワップポイント益の累計よりも為替の評価損のほうが大きいかもしれません。それくらいスワップポイントの大きさが小さいです。

今度どうなるか不明ですが、2011年のスイスフラン暴騰や2015年のスイスショックを経験してもなおUSD/CHFのポジションを保有している場合は、これからもそのポジションを持ち続けるという判断で良いかもしれません。

というのは、スイスショックでも耐えられるほどの証拠金を準備できているということですから、今後もショックに耐えられると期待できるためです。

USD/CHFのスワップ派を米ドル/円(USD/JPY)と比較すると:
1. USD/JPYと同様、リーマンショック後のスワップポイント益は小さかった。
2. USD/JPYと同様、2016年以降のスワップポイントは大きくなっている。

 

スイスフランのスワップ派に向いた通貨ペア

スイスフランでスワップ派をする場合、スワップポイントをスイスフランのまま保有できると面白いかもしれません。将来の円安で利益を狙ったり、日本の財政が・・・!と騒がれてしまうときの保険として外貨を保有するためです。

しかし、多くのFX口座では外貨をそのまま蓄積することができません。強制的に円に両替されてしまいます。その中で、外貨のまま保有できるFX口座が少数ですがあります。セントラル短資FXです。
→ スイスフランのスワップ派のメリットを生かすFX口座