当サイトでは、スワップポイント狙いのトレードの有効性を確認するため、リアルトレードをしています。運用対象は、先進国通貨ペアで高金利の代表格、豪ドル/円(AUD/JPY)です。
開始日は2016年6月30日です。取引条件やトレード成績を確認しましょう。
トレード成績
最初に、成績を確認しましょう。下の通りです。青色がスワップポイントの蓄積額、オレンジ色は、スワップポイントに含み損益を加えたものです。
スワップポイント蓄積額:18,792円
スワップ益の当初証拠金比:9.4%(年率3.6%)
純資産(スワップ+評価損益):+33,931円
スワップポイント益の年率は、今までのスワップ益合計を使って、単純に1年分の収益率を計算したものです。このグラフから、スワップ派の特徴が見えてきます。
特徴:スワップポイント蓄積額は右肩上がりになる
上のグラフでは少しわかりづらいですが、青線は右肩上がりになっています。毎日少しずつですがスワップポイントをもらっているためです。
今は低金利の時代ですし、5,000通貨だけ買っています。このため、資産は少しずつの増加になっています。しかし、スワップポイントがマイナスにならない限り、損益は常にプラスです。これがスワップ派の魅力です。
特徴:短期的には、レート変動の方が損益に与える影響が大きい
このリアルトレードを始めたのは、2016年6月末です。そして、かなり時間が経過しましたが、スワップポイント益は大きくありません。しかし、評価損益は大きく伸びています。円安になったからです。
高金利の時代が再びやってくると仮定しても、短期的に利食いを狙うには、為替レート変動を狙うほうが有利だと分かります。
しかし、為替レート変動を狙う場合、自分の意図と相場の向きが逆になると、損してしまいます。これが厳しいです。スワップ派は相場を読まなくても大丈夫です。これが強みですが、含み損が大きくなりすぎると厳しいです。そこで、レバレッジは2倍程度未満に抑える必要があるでしょう。
そして、取引を長期間継続すると、スワップポイント益が大きくなるでしょう。すると、為替が少々円高になっても合計でプラスを維持できるようになります。
どのFX口座を使うか
スワップ派では、FX口座の選択が極めて重要です。同じ数量だけ取引していても、FX口座ごとに成績が異なるからです。円高になるときのリスクは同じなので、少しでもスワップポイントが大きいほうが有利です。
また、このトレードは複利運用を視野に入れています。すなわち、獲得したスワップポイントを使って新規にポジションを作ります。低金利時代ではなかなか難しいかもしれませんが、単利よりも複利の方が有利です。
そこで、当サイトではSBI FXトレードを選択しました。
SBI FXトレードはスワップポイントが大きい上に、1通貨から取引が可能なためです。多くのFX口座では1,000通貨または1万通貨単位の取引です。複利運用を視野に入れる場合は、1通貨から取引できた方が有利です。
→ SBI FXトレードはスワップ派から見てどれほど強力なのか?
スワップポイント狙いのトレード設定
当サイトのリアルトレードの設定は、以下の通りです。投入した証拠金は20万円です。レバレッジは2倍未満に抑えたいので、取引数量は5,000通貨となりました。
- 取引日: 2016年6月30日
- 取引数量: 5,000通貨買い
- 取引価格: 76.1915円
- 証拠金額: 20万円
- レバレッジ: 1.91倍
いつ複利運用するか
当サイトのリアルトレードでは、少しずつではありますがスワップポイント益が着実に増えています。そして、SBIFXトレードは1通貨から取引可能です。すなわち、獲得したスワップポイントを使って、新規に豪ドル/円を買えます(複利運用)。
一般的な投資商品の場合、利益を得れば税金を支払います。しかし、SBIFXトレードの場合、現在保有しているポジションを決済しない限り、そのポジションから得たスワップポイントの税金を支払う必要がありません。
ポジションを決済した後で、税金を支払えば大丈夫です。よって、効率の良い複利運用が可能です。
では、いつ複利運用しましょうか。当サイトでは、最初の買値(豪ドル/円=76.1915円)よりも円高になってから、複利運用しようと考えています。
と言いますのは、当初の買値よりも円安の位置で買うと、平均の買値が高くなってしまうからです。すると、その後に大きな円高が発生するときに困るかもしれません。
スワップポイント目的のトレードは、年金目的と言って良いくらいに長期戦をすることも可能です。そこで、70円台前半、可能ならば60円台になるあたりで複利運用したいと考えています。
複利運用で、何通貨買えるか
最後に、複利運用で何通貨買えるか試算します。スワップポイントで得た資金が1万円の場合です。
豪ドル/円=75円のとき、266通貨
豪ドル/円=70円のとき、285通貨
豪ドル/円=65円のとき、307通貨
豪ドル/円=60円のとき、333通貨
上の表で明らかにわかるのは、「同じ証拠金額でも、円高になるほど多くの数量を買える」ことです。
また、SBIFXトレードの場合、1通貨から買えます。そこで、上の数字になります。最低取引数量が1,000通貨の場合、1万円のスワップポイント益では複利運用できません。4万円くらいになるまで待つ必要があります。
この差は、とても大きいです。1,000通貨の口座で複利運用を待っている間に、SBIFXトレードでは複利運用可能です。そして、複利運用で買ったポジションからも、毎日スワップポイントを得られます。
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