どのFX口座にも、チャートに様々な機能があります。インジケーターを表示したり、チャートから直接発注できたりと、機能がどんどん向上しています。
しかし、スワップポイント獲得をメインにしているスワップ派にとっては、これらの機能はあまり使わないかもしれません。必要なのは、「長期チャートを表示できること」です。
長期チャートが必要な理由
ここでいう長期とは10年でなく、可能なら20年以上です。30年や40年表示できれば最高です。
というのは、スワップポイント狙いで最高の買いタイミングは、「歴史的に見て円高にあるとき」だからです。そして、決済するタイミングで最高なのは、「歴史的に見て大きく円安にあるとき」です。
このため、長期チャートが必要です。
ちなみに、現行の変動相場制度が始まったのは、1973年です。研究目的ならば、1973年以降のデータが欲しいかもしれません。スワップポイント狙いの場合は、1990年代初めから表示できればOKと思います。
すなわち、少なくとも20年以上欲しいということになります。
日足チャートでは不十分
例えば、米ドル/円について、下の日足チャートをご覧ください(DMMFXより引用。以下同じ)。このチャートで考えると、108円くらいで買えば良かったな、となります。
しかし、スワップポイント狙いの超長期で考える場合、108円は円高ではありません。今後数年で、歴史的円高にまで進むことがあれば、含み損が膨大になります。しかし、このチャートからは、歴史的円高を確認できません。
では、20年、30年あるいは40年チャートを表示できるFX口座は?と探すと、意外にないことに気づきます。そこで、超長期チャートを表示できるFX口座を紹介しましょう。
DMMFXの長期チャート
DMMFXは、きわめて長期間のチャート表示が可能です。最大で40年を超える表示期間です。
日本で個人向けFXが始まったのは1998年ですから、20年チャートで十分かもしれません。しかし、スワップポイント狙いで延々とスワップポイントを狙う場合、チャート表示可能期間は長い方が望ましいです。
DMMFXは、このような顧客のニーズを満たします。
そこで、日本で取引高が多い代表的な通貨ペアに絞って、どれくらいの期間でチャート表示可能か、確認しましょう。
米ドル/円の長期チャート(40年)
固定相場時代(1971年まで)、米ドル/円は360円に固定されていました。日本を含めた世界各国の発展が目覚ましく、もはや固定相場を維持できなくなり、変動相場制に移行しました。
DMMFXでは、40年以上の表示が可能です。すなわち、固定相場制から変動相場制に移ったころのレートから確認可能です。大変な長さです。
上のチャートのメモリを見ますと、300円まで書いてあります。歴史を感じます。そして、1990年代初めまで、比較的一気に円高になった様子が分かります。その後、横ばいになりました。
よって、FX取引という視点で長期分析をしたいという視点で考えると、1990年代初めから分析することになるでしょう。
ユーロ/円の長期チャート(20年)
次に、ユーロ/円の長期チャートを確認しましょう。こちらは、1999年以降のチャート表示が可能です。よって、表示期間は20年です。
米ドル/円と比べると、表示期間が短いように感じます。これは、ユーロが決済通貨として導入されたのが1999年だから、という理由でしょう(一般の人々が手にとって使うようになったのは、もう少し後になります)。
ユーロ導入時からのチャートが見られるので、重宝します。
それにしても、自国通貨を捨てて共通通貨を導入するというのは、どんな気持ちでしょう?例えば、日本が円を放棄して、アジア圏で「アジア」という通貨を導入するようなものです。イメージを描きづらいです。
ポンド/円の長期チャート(40年)
次に、ポンド/円を確認しましょう。米ドル/円と同じく、40年間の表示が可能です。
縦軸を見ると、600円という数字が見えます。現在は100円台です。すなわち、40年間のうちに、円はポンドに比べて5倍くらい価値が上昇したことになります。
2008年のリーマンショック前は、250円前後でした。この時の数字でも大きいな、という感じですが、1970年代にはかないません。
ポンド/円も、現実的なFXトレードの長期分析で考える場合、1990年代前半からの分析となりそうです。
豪ドル/円の長期チャート(30年)
豪ドル/円は、1987年からの表示です。すなわち、30年以上を表示できます。バブル経済のころに大きな円安水準でしたが、その後はレンジ相場になっていると分かります。
30年近くにわたってレンジ相場というのは、とても大きな特徴でしょう。この特徴を知っていれば、長期トレードがしやすくなるはずです。
ユーロ/米ドル(EUR/USD)の長期チャート(20年)
最後に、ユーロ/米ドルを確認しましょう。1999年以降表示できます。20年くらいの表示期間です。
現在では、ユーロ/米ドルは1.0を超える水準なのが当たり前のように感じます。しかし、ユーロ導入当初は、1.0を下回っていたことが分かります。
まとめ:長期トレードの場合、超長期チャートを使いたい
以上、DMMFXの長期チャートをざっくりと確認しました。この記事だけでも、新しい発見があったかもしれません。
実際にチャートを使うと、特定の年代だけ表示を大きくして分析したり、直近20年に絞って考えたりできます。ツール自体の操作性も良く、DMMFXを使うメリットがあるでしょう。
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