当サイトでは、各FX業者のスワップポイントの大きさを毎月調査しています(別記事「FX口座をスワップ派の観点から比較(スワップポイントなど)」参照)。

スワップポイント狙いで選択肢になる通貨ペアだけ調査していますが、くりっく365のスワップポイントが大きいことが特徴です。他のFX業者よりも大きい数字が出ることは、珍しくありません。

そこで、くりっく365のスワップポイントが大きい理由を考察しましょう。

くりっく365の人気度

最初に、くりっく365の人気度を確認しましょう。下は、くりっく365ホームページからの引用です(以下同じ)。

くりっく365のスワップポイント

南アランド円: 国内シェア4割
トルコリラ円: 国内シェア1割
メキシコペソ円: 国内シェア6割

シェアがとても大きいことが分かります。国内FX業者は数多くありますから、シェア4割、6割というのは、独占に近いという表現でも良いかもしれません。それくらい大きな数字です。

そして、上の画像に書かれた3通貨ペアの特徴は、全て新興国通貨ペアだということです。ということは、スワップポイント狙いの顧客が多いのでは?と予想できます。

売りと買いの枚数

そこで、上の3通貨ペアの売買状況を確認してみましょう(2018年5月22日時点)。単位は枚です。枚とは、最低取引単位のことです。南アランド円とメキシコペソ円は10万通貨単位、トルコリラ円は1万通貨単位です。

南アランド円:
買い 142,101枚(売り数量の5倍以上)
売り 27,404枚

トルコリラ円:
買い 323,856枚(売り数量の11倍以上)
売り 27,496枚

メキシコペソ円:
買い 54,334枚(売り数量の12倍以上)
売り 4,258枚

どの通貨ペアも、買いが圧倒的です。すなわち、高いスワップポイントを期待している顧客が多いことを示しています。

くりっく365の建玉金額

少し違った視点で、確認しましょう。くりっく365での、通貨別の建玉金額です。くりっく365の公開データを利用して、当サイト運営者が計算しました。上位10通貨ペアだけ抽出しています(2018年5月末日時点)。

なお、建玉金額とは、未決済で保有しているポジションの金額を言います。例えば、米ドル円を10,000通貨買っていて、為替レートが100円ならば、建玉金額は100万円という計算です。

通貨ペア建玉金額(億円)全体に占める割合
米ドル円5,73040.8%
ポンド円3,72326.5%
南アランド円1,43110.2%
豪ドル円8245.9%
ユーロ円7185.1%
トルコリラ円6534.7%
メキシコペソ円3232.3%
NZドル円2922.1%
スイスフラン円2271.6%
カナダドル円580.4%

特徴がいくつかあります。目を引くのは、米ドル円の割合が小さいことです。40%くらいしかありません。店頭FX(くりっく365以外のFX業者)の場合、この比率は70%くらいあります。とても小さいです。

では、くりっく365の顧客はどの通貨ペアを取引しているか?ですが、赤字で書いた部分が特徴的です。すなわち、新興国通貨ペアです。南アランド円が10%、トルコリラ円が5%弱、メキシコペソ円が2%強です。とても目立ちます。

新興国通貨ペアを取引したいユーザーが、積極的にくりっく365を選んでいる様子が分かります。

米ドル円のスワップポイントも大きい

上の取引データを見ますと、くりっく365で米ドル円を取引している人数は、相対的に少ないように見えます。しかし、スワップポイントの大きさで判断するならば、米ドル円もくりっく365が有利です。

詳細は、別記事「米ドル/円(USD/JPY)のスワップポイント比較」でご確認ください。直近過去2年のスワップポイントの推移をグラフ化しています。他社との比較ができます。

その記事のグラフを見ると、新興国通貨ペア以外でもくりっく365を使ってみようかな?と、選択肢に入れたくなるだろうと思います。

新興国通貨ペアには、米ドル円などにはない独特のリスクがあります。独特のリスクがあるから、金利が高い(=スワップポイントが高い)とも言えます。そこで、自己資金の多くを新興国通貨ペアに投入してしまわないように注意したいです。

くりっく365のスワップポイントが大きい理由

ここで、本題に入りましょう。なぜ、くりっく365のスワップポイントはこんなに大きいのでしょうか。その回答の一つとして、「くりっく365はスワップポイントで稼いでいない」ことを挙げられます。

具体的には、下の絵の通りです。

スワップポイント一本値

くりっく365の場合、スワップポイントを支払う場合の額と、受け取る場合の額は同じです。しかし、店頭FX(くりっく365以外のFX業者)の場合、受取額と支払額に差があることが一般的です。

この差が、私たちが受け取るスワップポイントの差につながっていると言えそうです。差額は、FX業者の収益の源泉になります。

ただし、くりっく365のスワップポイントの方が常に大きいというわけではありません。これが興味深いところです。FX業者間のスワップポイント比較につきましては、別記事「FX口座をスワップ派の観点から比較(スワップポイントなど)」でご確認ください。

くりっく365で取引できるFX業者

最後に、くりっく365で取引できる業者を確認しましょう。店頭FXと異なり、くりっく365は10以上の業者で取引可能です。イメージとしては、株式の取引所です。

一般的にいって、株式の場合、どの証券会社で取引しても同じ価格で売買できます。

というのは、証券会社は売買の窓口であって、実際に取引するのは東京証券取引所などの取引所だからです。このため、株式売買においては、売買手数料の安さや取引ツールの使いやすさなどが重視されます。どの証券会社を使っても、同じ価格で株式を売買できるからです。

くりっく365も、価格形成方法は異なりますが、同じようなイメージです。くりっく365で取引できる業者間で、差はほとんどありません。「ほとんど」ないということは、少し差があります。それは、売買手数料です。

同じ為替レートで売買しますから、売買手数料は安い方が良いです。

この視点で考えますと、岡三オンライン証券のくりっく365を使うと有利です。といいますのは、手数料無料で売買できるからです。エクセルにヒストリカルデータをダウンロードして分析したり、プログラミングして自動売買したりすることも可能です。

岡三RSS

なお、バックテストしたりプログラミングしたりできる機能を「岡三RSS」といいます。RSSとは何だ?という感じですが、エクセルです。エクセルの機能を使って、分析したり自動売買したりします。

よって、他の自動売買ツールに比べて、難易度は易しくなるでしょう。

と言いますのは、エクセル関数を使って分析や自動売買のプログラミングができるからです。

【公式サイトはこちら】岡三オンライン証券