永久国債とは
永久国債とは、国債の一種です。「永久」とは、元本を償還しないで永遠に金利を支払い続けるという意味です。すなわち、永久国債を発行した政府は、永遠に金利を支払い続ける代わりに元本の支払いを免れるという性質があります。
元本支払いは不要と言えども、金利は永遠に支払い続けるというのは政府にとって厳しい条件かもしれません。
しかし、低金利下で発行すればどうでしょうか。定期的に金利支払いが必要とはいえ負担はとても軽く、そして、元本の支払いは不要です。政府にとって、とても都合の良い国債となるでしょう。
イギリスでは、18世紀に発行された永久国債(コンソル公債)があります。さすがイギリスです。長い歴史を持っています。
「FXのスワップ派でも永久国債の考え方を採用できないか?」というのが、この記事の主題です。
最初に、証拠金を投入してポジションを持ちます。その後、含み損がどうなろうとも完全に無視です。永久国債と同様の考え方ですから、元本の価格がどのようになろうとも関係ないからです。ひたすらスワップポイントだけをもらいます。この考え方はうまくいくでしょうか。
スワップ派で疑似永久国債
おおよそ予想ができる内容かもしれませんが、スワップ派で疑似永久国債を考えます。
スワップ派という場合、次の2点に意識が集中するでしょう。
・ スワップポイントの大きさ
・ 現在のポジションが含み益か含み損か
スワップ派というからには、毎日のスワップポイントの大きさが重要なのはもちろんです。しかし、現在のポジションが含み益か含み損かというのも極めて大きな問題です。スワップ派のトレードが破たんするのは、多くの場合、含み損の問題絡みだと予想します。
含み損以外でスワップ派のトレードが破たんする例としては、スワップポイントがマイナスになってしまうということがあるでしょう。しかし、豪ドル/円(AUD/JPY)やニュージーランドドル/円(NZD/JPY)は、過去数十年間、日本との金利差が継続的には逆転していません。
やはり、含み損の問題が大きいです。
このようなスワップ派ですので、疑似永久国債としてトレードする場合、以下の通りにします。
・ スワップポイントの大きさのみ注視
・ 含み益か含み損かについては、ほぼ無視
・ レバレッジを2倍以内に抑える(1倍以内なら最強)
永久国債の場合、金利を定期的にもらえるから永遠に転売しないという選択が可能です。スワップ派で疑似永久国債のように取引する場合も、この考え方を採用します。
すると、とても気持ちが楽になることに気付くでしょう。なぜなら、含み損になってもお構いなし。毎日のスワップポイントがプラスならOKという考え方なのです。相場が急落して含み損になっても、全く構いません。
含み損だ~、どうしよう?と思うから苦労します。この概念から心を開放するのです。ただし、強制ロスカットにならないよう、レバレッジは最大でも2倍以内に抑えることが必要でしょう。
このトレード方法で気を付ける必要があることは1点です。
「スワップポイントを常にプラスに保つ」
これです。
よって、取引を始める前に、過去の金利(10年~20年くらい)を概観しましょう。日本の短期金利と逆転したことがある通貨では、この方法を採用することは難しいかもしれません。
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