スワップポイント狙いのトレード(スワップ派)には、様々なメリットがあります。

・相場に毎日向かう必要がない。
・チャートを読む勉強をしなくてよい。
・スワップポイントを毎日得られる。・・・など。

では、スワップ派最大のデメリットは何でしょうか。

スワップポイント狙いのデメリット

スワップポイント狙いのトレードについて、デメリットをいくつか挙げてみましょう。下の3つ以外にもあるかもしれません。

スワップポイントの額が小さいこと

・・・確かに、相場の上下動を狙って取引する方法よりも、利益は少なくなるかもしれません。

しかし、ただ買って持つだけですから、労力の割には良い収入になり得ます。また、これは利益が少ないということであって、いつも大きく損するということでもありません。このため、最大のデメリットではないでしょう。

取引可能な通貨ペアが多くないこと

・・・確かに、円を売って外貨を買うか、あるいはスイスフランを売ってその他の外貨を買うか。これくらいしか選択肢がありません。

しかし、選択肢が少ないというのはメリットでもあります。株式市場のように、銘柄数が数千もあったら、どうやって投資先を選びましょうか。とても大変な作業になるかもしれません。その点、スワップ派で取引できる選択肢は少ないので、迷うことがありません。

よって、上の2つは「最大の」デメリットとは言えないでしょう。

スワップ派最大のデメリット

スワップポイント狙いの最大のデメリットは、「ずっと相場でポジションを持ち続ける」ことです。例として、米ドル/円(USD/JPY)のチャートを確認しましょう。

米ドル円の長期チャート

2000年初めからスワップ派を始めていた場合、2007年までは以下のような感じでした。

・どんどん円安になる → 含み益が増えてハッピー
・スワップポイントがとても高い → お金を毎日もらえてハッピー

ところが、リーマンショック後は劇的に変化しました。

・どんどん円高になる → 含み損となってしまってガッカリ
・スワップポイントが小さくなる → 額が小さくなってしまってガッカリ

すると、2007年にスワップ派をやめて決済すれば、利益を確実に大きく確保できるんじゃない?と考える場合があると思います。確かにその通りなのですが、2007年にスワップ派を終了させるのは困難だろうと思います。

・今までスワップポイントで毎日稼いできたのに、突然終了できるでしょうか。終了すれば、その日からスワップポイント収入がゼロになります。
・今まで何年もずっと円安傾向で含み益がどんどん増えていました。これからももっと増えるかもしれません。しかし、「ここが最高点でこれからは円高になるだろう」と予想し、実際に行動できるでしょうか。

これをいつも適切に実行できるならば、相場で億万長者になるのは簡単でしょう。

上のチャートは、年単位で考えています。しかし、日足や時間足でも同じです。チャートを見て「あそこで決済すればいいのでは?」と考えるのは簡単ですが、実行するのは極めて難しいです。

スワップ派の最大のデメリットは、ひとたびポジションを作ると、それを終了することが難しいということです。終了するときは強制ロスカットになるときだ・・・これでは残念すぎます。

裁量トレードの方がやりやすい面も

この点でいえば、裁量トレードの方が優れているかもしれません。と言いますのは、為替レートが荒れそうで厳しいと思えば、ポジションを持たないで様子見できるからです。

ポジションを持たなければ、相場がどんなに荒れても損しません。勝つ確率が高いと考える場合だけ、相場に入っていくことができます。

ただ、これがメリットだといえるのは、相場の上下動を適切に読んだり、相場が荒れそうで危ないと分かる人に限定されます。一般的には、難しいです。

スワップ派のデメリット軽減策

上で考察したデメリットに対処する方法について、いくつかを紹介します。

目標利益を設定し、達成したら決済する。

投資を始める前に、目標利益額を設定します。そして、その額を達成したら決済するのです。

「もっと利益を増やしたい」
「このままポジションを持ち続けたい」

そのような誘惑を断ち切って、決済します。そうすれば、「やっぱり、あの時決済していれば・・・」と後悔しなくて済むかもしれません。

決済した後も、さらに円安が進むと、決済したのが失敗だったと思うかもしれません。しかし、相場とはそういうものです。当初の目標を達成できたのですから、「ここからの円安の分は、他人に恵んでやるわ!」くらいの気持ちでいきましょう。

投資額を少なくして、永遠にポジションを持ち続ける。

仮に強制ロスカットになってしまっても、それは全資産のうちの一部であるという状態にします。こうすれば、残念な結果になっても挽回可能です。当初の目的通りにスワップポイントを得ることができれば、とても良いことです。

こうして、良い状況はしっかりといただき、悪い状況の場合は損失を限定的にするように努めます。

先進国通貨ペアならば、レバレッジ2倍以内で取引すると、強制ロスカットになる確率を大きく減らすことができます。できるだけ円高になってから取引を始めましょう。