スワップ派と言えば、円を売って外貨を買うというパターンが多いと予想します。しかし、外貨同士の通貨ペアでスワップ派の取引をすることも可能です。例えば、こんな通貨ペアです。
豪ドル/スイスフラン(AUD/CHF)
→ スイスフランでスワップポイントを稼ぐメリットは?
豪ドル/カナダドル(AUD/CAD)
→ 豪ドル/カナダドル(AUD/CAD)でスワップ派
外貨同士の通貨ペアでスワップ派をしているときに、何らかの理由で大きめの円安がやって来たとしましょう。この時、どうなるでしょうか。
証拠金が円のみのとき
AUD/CADでスワップ派をしていたとします。この時に必要な証拠金は1万カナダドルだったとします。1CAD=100円だったら、100万円の証拠金が必要です。
1万カナダドル=100円×10,000=100万円
ここで、何らかの理由で1CAD=200円になってしまったとしましょう。日本の財政危機が現実になると仮定すると、もっと大きな数字になるかもしれません。この時に必要な証拠金は、円換算で2倍になります。
1万カナダドル=200円×10,000=200万円
AUD/CADは今まで通り取引できるとしても、円で必要な証拠金が2倍になってしまいました。必要な証拠金がいくらになるか。これについては、カナダドル/円(CAD/JPY)のレートが大きく影響します。
外貨を証拠金にできるとき
同じ取引をする場合で、証拠金を外貨で持つと仮定しましょう。この場合、証拠金を円のみで持つ場合よりもダメージが小さくなります。今回の試算例では、利益が出る可能性があります。
これについては、別の記事に詳しく書いてありますので、そちらをご覧ください。
→ スイスフランを含む通貨ペアのスワップ派の注意点
証拠金が円のみの場合でも、損失を回避する方法
外貨を証拠金にできるFX口座はとても少数派です。このため、円のみを証拠金にして、外貨同士の通貨ペアでスワップ派をすることもあるでしょう。
しかし、大幅な円安が実現してしまうときに、その取引を継続するために必要な証拠金の額が膨れ上がってしまいます。その額を準備できなければ、強制ロスカットになってしまいます。それを回避するにはどうしたら良いでしょうか。
比較的簡単な方法があります。
・円売りのスワップ派を実行する
例えば、AUD/CADでスワップ派を実行する場合、同時にCAD/JPYのスワップ派を実行します。
こうすれば、円安でAUD/CADのポジションを維持するための証拠金が大きくなってしまっても、CAD/JPYの含み益で賄うことができます。
ただし、AUD/CADとCAD/JPYを同時に買うと、AUD/JPYを買っているのと同じことになります。これが面白くない場合は、CAD/JPYの代わりにUSD/JPYなどの買いを検討しても良いでしょう。
なお、豪ドル/スイスフラン(AUD/CHF)など、スイスフランを売るスワップ派の場合は注意が必要でしょう。というのは、CHF/JPYを買うと、スワップポイントがマイナスになる可能性があるからです。この場合は、CHF/JPYの代わりにUSD/JPYなどを買うという選択肢があります。
この方法の欠点は、スワップ派の取引を2つしなければならないので、必要な証拠金が大きくなることです。外貨同士の通貨ペアでスワップ派を実行する場合は、外貨を証拠金にできる口座のほうが、資金効率が高いかもしれません。
そして、外貨を証拠金にできてスワップポイントも高いと言えば、セントラル短資FXです。以下の通貨を証拠金にできますし、取引可能な通貨ペアが20を超えますので、選択肢も多いでしょう。







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