スワップポイントで稼ぐ方法を、大まかに確認しましょう。

1.スワップポイントが継続的にプラスになる通貨ペアを買う
2.スワップポイントは大きいほうが良い
3.レバレッジは小さくする

この3つで完璧!・・・と言いたいところですが、もう一つあります。それは、「安全度や安定度の高い通貨ペアで取引する方が、損失リスクが小さい」ということです。

世界的に安全性・安定性が失われるとき

たとえば、とんでもない世界的な混乱がやって来たとします。「そんな危機は来ないよ」ならば良いのですが、例を挙げればキリがありません。

1997年 東アジア経済危機
2000年 ドットコムバブル崩壊
2007年 サブプライムローン問題
2008年 リーマンショック
2010年代 ギリシャ問題
2015年 スイスショック

一部を挙げただけですが、それでもこんなにあります。そこで、これらを上回る混乱が来るとします。

すると、せっかくFXでスワップポイントがいい感じだったのに、その通貨ペアの取引市場が消滅してしまい、強制的に取引を終了させられる場合があり得ます。

通貨ペアの取引市場が消滅した例

取引市場が消滅する場合、取引を始めたレートよりも大暴落した末に取引市場がなくなるかもしれません。この場合の損害は甚大です。そんな例はあったのか?ですが、あります。

2008年のリーマンショックの余波を受けて、アイスランドクローナ市場が消滅してしまいました。

アイスランドってどこ?という感じかもしれません。下の地図の左上(北西)の黄色く塗った部分です。イギリスの北に位置しています。とても北にありますので、寒そうです。火山と温泉が有名で、世界最大級の温泉プールがあります。

iceland-map

さて、話を戻しましょう。

アイスランドクローナは、高金利通貨として一部の人々の人気を集めていました。というわけで、目一杯アイスランドクローナを買ってスワップポイントをもらって歓喜だったのに、リーマンショック後の暴落&市場消滅で大損害となったユーザーが少なくないようです。

これを回避する必要があります。

・世界的な大混乱がきても、市場がなくなる可能性が低めの強い通貨で取引する

具体的には、先進国通貨です。米ドル、ユーロ、円、ポンド、豪ドル、NZドルといったあたりで取引することになります。

しかし、この条件を入れると、新興国通貨ペアでスワップポイントを稼ぐのは難しくなります。新興国通貨は高金利で魅力的ではありますが、安全性に不安があります。

高金利通貨ペアで取引したい場合

「高金利をみすみす捨てるのは惜しい!」
「危機はもう来ない可能性もあるし、何とか取引したい!」
「例外的な事例を使って、全ての取引に制限をかけるなんて嫌だ!」

このような場合は、全資産のうちの少しだけ使って、新興国通貨を買うのが良いかもしれません。では、具体的にどれくらいならば良いでしょうか。これは分かりません。取引する人のリスク許容度次第です。

・リスクは極力避けたい・・・新興国通貨は取引しない選択になるかもしれません。
・リスクを取っても利益を狙いたい・・・新興国通貨を含めて考えることになるでしょう。

新興国通貨から得られる高いスワップポイントを、しっかり獲得したいです。同時に、リスクが顕在化するときのダメージは、限定的にしたいです。よって、自分のリスク許容度を考えます。

実際に危機が訪れるときは、新興国通貨だろうが先進国通貨だろうが、損失を被る可能性があります。しかし、スワップポイントで利益を得られるならば、そのままずっと持ち続けます。これがスワップ派の基本でしょう。

そして、将来の為替レートの回復を期待します。

将来の為替レートの回復を期待する前に、レバレッジを高くし過ぎて強制ロスカットされてしまってはいけません。レバレッジは低く維持することを常に心がけましょう。

先進国通貨は安全か

以上の流れできますと、先進国通貨は安全ということになります。しかし、現実には、先進国通貨ペアでも安全でないかもしれません。以下の例があります。

・2010年代前半、ユーロ圏が崩壊するのでは?と噂された
・日本の財政赤字問題で、財政危機が心配されている

日本に住んでいて、円で収入を得ている場合、日本の財政危機が現実になるとFXどころの問題ではなくなるでしょう。こういった問題が現実になるのは困りますが、(頭の体操でも構わないので)この種の問題が発生する場合も想定しながらFXをすると、危機発生時の対応に差が出てくるでしょう。

先進国通貨が安全だというのは、新興国に比べれば、という条件が付きます。

 

スワップ派を始める前に