スワップポイント狙いの取引(スワップ派)をする場合、スワップポイントは少しでも大きいほうが良いです。また同時に、できるだけ円高の時に買いたいです。将来の含み益も期待したいからです。

そこで、スワップ派でトレードする場合、どの時間軸のチャートを使うべきかを考察しましょう。

米ドル/円(USD/JPY)の日足チャート

日本で最も取引高が大きい米ドル/円を使って、考察しましょう。下のチャートは日足です。DMMFXから引用しました(以下同じ)。

下のチャートは、2018年5月から8月下旬までです。チャートの右端部分の為替レート(110.50円くらい)で買って、長期でスワップポイント狙いをするのは適切でしょうか。

チャートを眺めると、7月半ばまでは円安になっています。そして、円高に反転しています。もっと円高になるかもしれませんが、そろそろ反転するかもしれません。

反転することに期待すれば、少し買います。買った後に円高になる場合、スワップポイントを毎日もらいながら耐えます。そして、円安になったら利食いチャンスを狙うとともに、スワップポイントもしっかりといただきます。

米ドル円の日足チャート

米ドル/円(USD/JPY)の月足チャート

では、米ドル/円を、日足でなく月足チャートで確認しましょう。下の通りです。1991年以降のチャートですから、大変な長期間です。日足チャートとはかなり雰囲気が違うことが分かります。

米ドル円の月足チャート

日足で見たときには、ある程度いい感じで円高になっているように見えました。しかし、月足で見るとそうでもありません。

1995年に、80円割れを記録しています。また、2011年あたりでも同様です。これを考えると、チャート右端の110円前後という数字は、スワップポイント狙いの取引を始めるタイミングとして適切なのか、考えてしまいます。

と言いますのは、歴史的に見れば、米ドル/円=110円前後というのは、平均的な為替レート水準(あるいは、少し円安?)と言えそうだからです。

また、2015年以降の月足チャートを見ますと、チャートがペナントを作っているようにも見えます。この状況を総合的に判断しますと、今買うのはやめて、もう少し様子を見ようという判断も可能です。

日足で考えた場合と、異なる結論になりました。

もう少し詳細にチャートを見ますと、いわゆる「相場の壁」を見つけることができます。下のチャートで白い線を引いた部分です。

米ドル円の月足チャート

円安の位置から円高になると、なぜか米ドル/円=100円の位置で反発して円安に向かいやすいことが分かります。

いつもそうだというわけではありませんが、米ドル/円が100円に近くなったら、少し買って様子を見るという選択も可能です。

豪ドル/円(AUD/JPY)の月足チャート

もう一つ、別の月足チャートでも確認してみましょう。高金利の先進国通貨ペアである、豪ドル/円です。こちらも、1991年以降の長期です。

豪ドル円の月足チャート

豪ドル/円の場合は、どこで買ったら良いか、分かりやすいように見えます。すなわち、50円台~60円前後のあたりです。確たる理由は不明ですが、50円台になると、いつも円安方向に反発して来たことが分かります。

ということは、80円や90円のときにスワップポイント狙いの取引をするのは適切か、考えてしまいます。

しかし、豪ドル/円にも、米ドル/円と似たような線を引くことができます。下の通りです。

豪ドル円の月足チャート

70円台前半まで円高になると、為替レートが反発して円安方向に向かいやすいことが分かります。いつもそうだというわけではありませんが、70円台前半で買うことを検討できそうです。

豪ドル/円でも、日足チャートで考える場合、直近3か月~6か月くらいの値動きで考えることになります。すると、「今は買いだ!」と考えてしまうかもしれません。正反対の結論になり得ます。

日足と月足のどちらを使うべきか

以上、日足チャートを月足チャートを考えました。同じ通貨ペアでも、どの時間軸のチャートを使うかで、結果が変わってくることが分かります。では、どの時間軸を使うべきでしょうか。

チャートの時間軸の長さを決めるには、トレードの開始から終了までに要する時間を考える必要があります。

極端な例を出しますと、年単位でトレードしようとしているときに1分足チャートを見ても、あまり価値がないでしょう。年単位のトレードならば、チャートもやはり年単位で概観できることが必要です。

同様に、デイトレードしようとしているときに月足チャートを見ても、あまり価値がないでしょう。1日で完結するトレードならば、チャートもやはり日足またはそれよりも短い足で確認することが必要です。

スワップポイント狙いなら、月足チャート

スワップポイント狙いという場合、できるだけ長期間もらうことを考えるでしょう。1週間分だけスワップポイントをもらって、利食いしようと考える人は少数派だと思います。

さらに、可能ならば、スワップポイントを毎日もらいつつ、どこかで大きく円安になった時に利食いしたいと考えます。この場合、想定している期間は、少なくとも1年以上ということになります。

この観点で考えますと、スワップポイント狙いをするために必要なチャートは月足だといえそうです。

スワップポイント狙いでも、具体的な取引開始ポイントを探すために、日足や週足を使うことがあるかもしれません。しかし、基本は月足チャートで十分と考えられます。

では、長期チャート分析をするのに適したFX口座はどこでしょうか。この点について、「20年、30年、40年の長期チャートを表示できるFX口座」で考察しています。最大で40年以上の表示が可能です。

 

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