FXで失敗する大きな原因の一つは、高すぎるレバレッジです。

そこで、「レバレッジなしで取引したら、どうなるだろう?」と考えてみましょう。うまくいくでしょうか、それとも、期待外れでしょうか。

「レバレッジなし」とは?

最初に、レバレッジなしとは何か?を確認しておきましょう。例えば、自己資金が100万円だとします。この時、レバレッジ2倍だったら、投資額は200万円です。レバレッジ1倍だったら、100万円です。

レバレッジなしとは・・・投資額0円?

しかし、レバレッジなしの意図は、「自己資金よりも大きな額で取引しない」という意味でしょう。そこで、この記事では「レバレッジなし=レバレッジ1倍以下」として話を進めます。

証拠金100万円のとき:
レバレッジあり:取引額が100万円より大きい
レバレッジなし:取引額が100万円以下

すなわち、為替レートが期待と逆方向に進んでも、強制ロスカットを考えずに済むということになります。安全度がとても高い取引です。

レバレッジ1倍未満でも取引可能

なお、各種掲示板等を確認しますと、「レバレッジは1倍以上でなければならないのか?」という趣旨の質問が稀に見つかります。

レバレッジは1倍未満でも取引できます。

米ドル/円=100円のときに、1,000通貨買うとしましょう。投資額は10万円になります。そして、預入証拠金(=入金額)は100万円だったとしましょう。このとき、レバレッジは0.1倍になります。

このような取引でも、全く問題なく実行できます。

レバレッジなしで、スワップポイント狙いのトレード

では、レバレッジなしで、スワップポイント狙いのトレードをしてみるとしましょう。裁量トレードでも変わりないでしょうが、当サイトはスワップポイント狙いを主軸に据えています。そこで、スワップポイント狙いの場合で考察します。

米ドル/円の長期チャートで確認しましょう。下のチャートは、DMMFXからの引用です。1992年1月から表示しており、極めて長期間です。

米ドル/円の長期チャート

このチャートを見ると、どこで米ドル/円を買っても、レバレッジ2倍以内なら強制ロスカットにならずに済んだだろうと分かります。

すなわち、レバレッジなしは効率が悪いかもしれない、と言えそうです。

例えば、上のチャートで最も円安のレートは、140円台です。そして、最も円高なのは75円です。仮に最も円安の時点で買ってしまっても、スワップポイントで毎日稼げます。円高で含み損になっても、スワップポイント益と合わせれて考えればプラスにできます。

合計でマイナスでも、時間とともにスワップポイント益は増えますし、円安になるでしょう。すると、収益をプラスにできます。

この点でいえば、レバレッジなしで取引するよりも、少しはレバレッジを利かせて取引した方が良いのでは?ということになります。その方が資金効率が高いからです。

レバレッジなしが優秀な理由

しかし、レバレッジなしで取引するのは、メリットがいくつかあります。確認しましょう。

メリット:過去に記録したことのない円高になる場合

上のチャートは、1992年以降を表示しています。バブル経済崩壊以降ですから、とても長期です。よって、この期間で記録された円高を目途として考えるのは、合理性があります。

上の考察でも、円高記録75円を使って考えています。

しかし、将来、もっと円高になるかもしれません。70円になることはない、と断定することはできません。なぜなら、将来のことだからです。実現しそうもない数字であっても、可能性はゼロではありません。

例えば、1971年まで、米ドル/円は360円に固定されていました。そのときに、「数十年後には、1ドルは70円台になるよ」と言っても、信じてもらえなかったことでしょう。しかし、実現した数字です。

よって、将来に備えるという意味で、レバレッジなしの取引は安全度が高いです。

メリット:他の通貨ペアでも取引したくなる場合

米ドル/円のスワップポイント狙いで、ポジションを持っているとしましょう。レバレッジは2倍です。このとき、別の通貨ペアでも長期保有したくなったとします。

どうしましょうか。

米ドル/円のポジションを持ったまま追加で買うと、レバレッジが3倍、4倍になってしまいます。為替レートが期待通りに動けば良いですが、逆方向だったら、大損になる可能性があります。

では、米ドル/円のポジションを一部だけ決済して、浮いた資金を使って別の通貨ペアを買いましょうか。この場合、せっかく買って長期保有している米ドル/円を決済するのは、もったいないかもしれません。含み損だったら、そもそも決済したくないでしょう。

また、銀行から資金を追加投入しても良いですが、投入した証拠金額が大きくなりすぎないよう、注意が必要です。

レバレッジなしで取引すると、別の通貨ペアで取引したい場合に柔軟に対応できるというメリットがあります。新規に取引したくなったら、実行できるからです。

レバレッジ1倍未満のトレーダーは少なくない

FXトレードで成功している人の情報を聞くと、レバレッジ1倍未満で運用している例が少なくないようです。彼らは資金力があるというのもあるでしょうが、過度にリスクを取らないという傾向もあるでしょう。

相場で生き残る秘訣は、いかに稼ぐかでなく、いかに損しないか?です。

大損を計上しなければ、相場で生き残ることができます。大損してしまったら、FXの世界に戻ってこれないかもしれません。

以上の通り考えますと、レバレッジなしの取引は合理的だと言えるでしょう。

 

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