トレードをしていて辛いことは何でしょうか。以下の2点ではないでしょうか。

・トレードチャンスがない(トレードできない)
・損切り

今回は、損切りに焦点を当てます。

小さな損切りでも、面白くありません。1,000円だったら、そこそこの食事ができます。1万円だったら、豪華な食事ができます。数万円以上だったら?東京ディズニーランドに行って、お土産をたくさん買って、食事も食べ放題で、それでもおつりが出るかもしれません。

しかし、FXの損切りだと、一瞬で画面の向こうにお金が消えていきます。

そこで、考えます。「損切りしないトレード手法」はないだろうか?と。今回は、損切りしないでトレードするとはどういうことか?を考えます。

損切りしないということ

損切りしないということは、すなわち利食いだけするということです。これが期待通りにいくかどうか、米ドル/円を買う場合で考えてみます。

極端な例で考えます。例えば、米ドル/円を100.00円で買うとします。損切りしない場合、どれだけ円高になっても耐えます。為替レートが1円になっても耐えます。

ということは、利食いする場合も、それに見合う大きさでなければなりません。すなわち、200円で利食いです。

FXの場合、これは難しいと考えられます。

株式取引

株式取引だったら、この考え方は可能かもしれません。と言いますのは、株価の変動率はFXよりも大きいからです。100円だった株価が、数年後には数百円まで上昇した例を探すことは、可能でしょう。

よって、いわゆる「塩漬け」は、全く駄目だというわけではないでしょう(望ましくないですが)。何年でも待って、株価の復活を待ちます。

株式の場合、配当や株主優待もあります。これだけでも、数十年もらい続ければ、含み損を埋め合わせることができるかもしれません。ただし、その株式が上場廃止にならないことが重要です。

米ドル/円の場合

次に、米ドル/円で考えてみましょう。下のチャートは1995年以降です。大変な長期間です(DMMFXから引用)。

米ドル/円の長期チャート

上のチャートを見ますと、株式に比べて、米ドル/円の値動きはとても小さいことが分かります。最も円安で140円台、最も円高で75円台です。

ということは、米ドル/円が1円になるような、極端すぎる例は考えなくても良いのでは?となります。株式と違って、米ドルや円が消えてなくなることは考えづらいです(財政危機には注意が必要ですが)。

以上のとおり考えると、損切りしない場合の条件を少し修正できそうです。

損切りしないトレード【修正】

現実的には、「米ドル/円が1円になっても損切りしない」ではなく、「米ドル/円が過去最高の円高になっても、損切りしないトレードは可能か?」ということになります。

米ドル/円でいえば、過去の円高記録は75円台です。

75円台は、過去に実現したレートです。よって、次はもう少し円高になるかもしれません。そこで、70円になっても損切りしない、65円になっても損切りしない、というふうに、修正することもできます。

どこで利食いする?

では、どこで利食いしましょうか。損失リスクを引き受けながら取引しますので、相応の期待利益が必要です。米ドル/円が100円の時に買い、75円になっても損切りしないとします。差は25円です。

ということは、利幅もそれくらいほしいです。すなわち、125円で利食いです。

上のチャートを見ると、どうでしょうか。125円になる可能性はあるでしょうか。過去の事例から言えば、「ありうる」となるでしょう。よって、米ドル/円が125円になるまで延々と待ち続けます。

幸運にも、米ドル/円を買うと、スワップポイントはプラスです。米ドル/円=125円が実現する日まで、延々と保有を続けます。

スワップポイント狙いのトレードそのもの

このように考えると、損切りしないトレードというのは、スワップポイント狙い(スワップ派)そのものだといえそうです。

スワップポイントをもらい続けると、その分だけ証拠金が増えていきます。すなわち、その分だけ円高になっても、強制ロスカットにならないということになります。

当初は75円になっても耐えるという設定だったのに、時間が経過すると、いつの間にか70円割れになっても強制ロスカットにならないポジションにできるでしょう。

スワップポイントがマイナスになるトレードは難しい

米ドル/円のチャートを見ていただくと、横軸のメモリは4年~5年ごとになっています。すなわち、取引を開始してから、決済するまでに年単位の時間が必要です。

よって、スワップポイントがマイナスになる側で取引する場合は、強い精神力が必要になります。

・為替レートが期待通りになるかどうか、事前には分からない
・しかし、スワップポイントは毎日確実にマイナス

これを受け入れながら取引するからです。このトレードをする場合は、取引数量を十分に小さくして、自分の精神力と相談しながら取引しましょう。

時々利食いをしたい場合

以上の取引は、とても長い時間を要します。途中で、利食いしたくなることもあるでしょう。

例えば、米ドル/円を100円で買いました。その後、110円になりました。10円(1,000銭)もの利幅が出ます。本当の利食い目標値は、125円です。しかし、1,000銭の利幅が実現すると、利食いしたくなるのが人情です。

こういう時は、取引プランを少し修正できます。

例:
米ドル/円=100円で10万通貨買った場合
110円で1万通貨利食い
115円で1万通貨利食い
120円で1万通貨利食い
125円で残り全部利食い

こうすると、利食いしたいという欲求を満たしながら、より大きな利食いを狙えます。

110円まで円安になって利食いした後、再び100円まで戻ってしまったら、利食いした数量だけ再度買います。スワップポイント狙いだったら、利食い額は0円です。一部だけ利食いするという方法を採用すると、利食いで利益を得られます。

できるだけ円高の時に始めたい

なお、このトレードですが、少しでも円高の時に始めたいです。上の例では、米ドル/円=100円の時に買いました。100円でなく、120円の時に買う場合、どうなるでしょう。

買値は、米ドル/円=120円です。米ドル/円が75円になっても損切りしないということは、含み損が45円分になっても損切りしません。よって、利食い幅も45円分欲しいです。すなわち、利食い目標値は165円になります。

1995年以降のチャートを見ると、円安記録は140円台です。165円を利食い目標にするのは、とても難しいです。

少しでも円高の時に始めましょう。

 

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