公開日:2016年5月30日
最終更新日:2018年1月9日

FXの世界ではなじみが薄いかもしれないノルウェークローネです。そこで、最初に地理条件から確認しましょう。下の地図で緑色にしている部分がノルウェーです。

ノルウェー地図

ヨーロッパにありますが、ユーロに属していません(だから、ノルウェークローネがあるのですが)。ノルウェーは石油資源と水資源が極めて豊富です。このため、電力の大半は水力発電で賄っています。

また、北極近くにあるので、寒いことが容易に想像できます。緯度でいえば、北海道はフランスと同じくらいの位置にあります。すなわち、ヨーロッパは全体的に北にあることが分かります。その中でもノルウェーは最北端に位置しています。

ノルウェークローネ/円(NOK/JPY)のスワップポイント

では、ノルウェークローネ/円(NOK/JPY)のスワップポイントを確認しましょう。下のグラフは、10万通貨を買って持ち続けた場合の、月ごとに得られたスワップポイントの大きさを示したグラフです(引用元:くりっく365)。

1か月間で概ね1,000円~2,000円くらいのスワップポイントを得られたと分かります。

ノルウェークローネ円のスワップポイント

10万通貨で毎月1,000円台中心ですから、1万通貨ですと100円台です。とても小さな数字ですが、理由は2つあるでしょう。

理由1:ユーロ圏が積極的に金融緩和していること
ノルウェーはユーロ圏との結びつきが強いですから、どうしてもユーロ圏の政策の影響を受けてしまいます。

理由2:為替レート水準が小さいこと
下のチャートで確認できますとおり、ノルウェークローネ/円(NOK/JPY)は12円~17円くらいで推移しています。金利と為替水準が小さいと、スワップポイントも小さくなります。

ただ、全体的にスワップポイントの大きさが徐々に小さくなっているのが気になります。2017年末にはマイナスに転じました。今後のスワップポイントに注意が必要です。

ノルウェークローネ/円(NOK/JPY)のチャート

では、NOK/JPYのチャートを確認しましょう。下の通りです。

ノルウェークローネ円の長期チャート

13円前後の水準に強力な壁があることが分かります。ここまで為替レートが下落すると、反発しやすいことが分かります。

範囲を1990年代に広げて確認しますと、2000年ちょうどのあたりで11円台を記録しましたが、それ以外はやはり13円に見えない壁があるかのようです。13円よりもなかなか円高になりません。

2008年のリーマンショックの時でさえ、この壁が有効に機能しました。というのは、13円を下回ったところで急ブレーキがかかり、その後再び上昇したからです。しかし、2016年に13円の壁を突破しました。どうなるかと注目しましたが、再び13円よりも円安に復帰していることが分かります。

ノルウェークローネ/円(NOK/JPY)の戦略

以上の傾向を考えると、NOK/JPY=13円を割り込むか?というときに買って、年単位で持ち続け、数円の円安が実現したら決済するという戦略を考えることができます。注意点としては、上の考察は「過去の出来事」であり、今後の値動きを保証しないということです。

月間のスワップポイントは徐々に小さくなっており、心もとない状態です。そこで、意図しない値動きなどに備えるため、スワップ派で攻める場合は、取引数量やレバレッジを小さくしましょう。

なお、ノルウェークローネ/円の取引ができる口座は多くありません。上で考察した結果をそのまま利用したい場合は、くりっく365で取引します。NOK/JPYは10万通貨単位の取引ですが、為替水準が小さいので、米ドル/円(USD/JPY)を1万通貨取引するようなイメージの証拠金で取引可能です。

 

長期の為替レートとスワップポイント