FXで成功するために、元手はいくら必要でしょうか。
最初に「FXを始めるために必要な元手」を考察し、その後、「成功するために必要な金額」について検討します。成功可能性が高まる金額を知ることは、とても大切です。
FXを始めるのに必要な元手
最初に、FXを始めるために最低限必要な元手を確認しましょう。100円もあれば取引できます。
SBI FXトレードでは、1通貨(1米ドル、1ユーロ)から取引できます。1米ドル=100円のとき、1通貨取引するのに最低限必要な資金は4円です。
100円でなく、10円でも取引可能ということになります。では、元手100円を準備すればFXで成功できるか?と言えば、おそらく無理です。
どうなれば成功とみなすかによりますが、100円投入して200円になったら成功!と考える人は少ないと思います。
100円が200円になるというのは、資金が2倍になるということです。2倍というのは素晴らしいことですが、100円しか増えていません。自販機でジュースを買うことさえできません。
資金が2倍になったのに成功した感じが全くない理由、それは、元手が少なすぎるからでしょう。
元手が少なすぎると、途中で失敗する
そして、元手が小さいと、途中で失敗することが約束されたような状態になります。
例えば、元手で1万円を準備したとします。そして、優秀なトレード手法を入手しました。その手法は、1年で資金が2倍になる方法です。1年間だけ有効という単発系でなく、何年も使える超優良手法だとします。
その手法を使って、1年間取り組みました。資金は、2倍の2万円になります。このまま続ければ、次の年には4万円になるはずです。
しかし、途中で挫折するでしょう。資金は順調に増えているにもかかわらず、です。
その理由は、獲得金額が小さすぎるからです。
1年間取り組んで得られる額は、1万円です。すなわち、1か月あたり833円です。トレードをするには、多くの時間を使います。疲れることもあるでしょう。頑張って取り組んで、1か月833円です。
アルバイトをした方が、圧倒的に簡単に、大きく稼げます。
これに気付くのに、あまり時間はかからないでしょう。こんな調子では我慢できない!となるでしょう。そこで、一気に稼ぐためにレバレッジを高くして損して終了します。あるいは、やる気がなくなってトレードをやめてしまうか…そんな結末が見えます。
成功するために必要な元手
では、成功したと言えるために必要な元手を考えましょう。
これを考えるには、自分はどれくらいの利回りを確保できるか、そして、資金をどれくらい増やしたら成功と言えるのか、を考える必要があります。
利回り100%の場合の元手
投資資金に対して、毎年100%の利回りを確保できるとしましょう。そして、毎年100万円が欲しいとします。この場合、準備すべき元手は100万円です。
この試算はとても期待が持てますが、問題は「毎年100%の利回りを確保できるか」です。
為替が大きく円安になるときに、たまたま円を売っていて資金が倍増!というのはあるかもしれません。しかし、毎年成功しなければなりません。単発は比較的可能ですが、継続はとても大変です。
そこで、もっと現実的な数字を考察しましょう。
利回り10%の場合の元手
利回り10%の場合はどうでしょうか。1年間で100万円の収益が欲しいとき、必要な元手は1,000万円となります。利回り100%の場合に比べて、必要な元手が大きく跳ね上がりました。
しかし、毎年10%を確保するのも、実は簡単なことではありません。
預貯金金利はゼロ近辺の利率です。日本の国債も同じようなものです。すなわち、通常だとゼロ近くの数字で我慢しなければならない経済状況です。
それを跳ねのけて、一般的な金利の10倍以上(年率10%)を確保しようというのですから、どこかで無理が出てきます。その無理を可能にするだけの能力が必要です。実際に取引をしてみると、単発で10%を確保することはできても、毎年10%というのは難しいと実感できるでしょう。
長期リピート系注文ならば、年率10%は可能
ただし、長期のリピート系注文を使う場合、年率10%でも可能です。
当サイトでは、リピート系注文で利食いしながら、そこで得た資金を使ってスワップポイント狙いのトレードを模索しました。記事「スワップ派:リアルトレード手法の検証」でご確認ください。
公開トレードであり、成功したものも失敗したものもあります。失敗トレードは、特に参考になるでしょう。失敗した方法を使わなければOKということですから。
利回り5%の場合の元手
さて、10%の利回りよりも実現可能性を高めて、年率5%で考えます。
年率5%ならば、スワップポイント狙いのトレードでも可能です。円高の時に買って放置して、獲得したスワップポイントで再びスワップポイント狙いの取引をして…とやると、元本比で見て長期的に年利5%は可能でしょう。
円安になったときに利食いの決済をすれば、単発で数十%の利回りを達成できるかもしれません。
ただし、1年で100万円欲しい場合、2,000万円の元手が必要です。あまりに大きな数字です。
利率が高いと、実現可能性が低い。しかし、実現可能性を高めるために利率を低くすると、必要な元手が大きくなりすぎる。この問題を解決しなければなりません。
初めの目標金額を小さく設定
この問題を解決する方法は、最初の目標を小さくすることです。1年で100万円欲しいと考えたので、必要な元手が2,000万円になってしまいました。そこで、目標金額を10万円にします。このとき、必要な元手は200万円になります。
目標金額を5万円にすれば、必要な元手は100万円になります。
ただし、この金額では不満足かもしれません。そこで、複利運用の考え方を取り入れます。1年間で得た5万円を使って、再びトレードします。そこからも、スワップポイントをもらいます。これを繰り返すと、獲得できる金額は徐々に大きくなると予想できます。
また、投資資金を最初に全額投入する必要はありません。毎月、あるいは毎年、定期的に資金を投入すれば、最終的に大きな資金を確保できます。
この複利運用の考え方について、詳細に考察したコーナーがあります。「スワップ派で複利運用」で特集していますので、ご確認ください。
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