スワップ派は優秀なトレード手法でしょう。というのは、ポジションを持つだけで、毎日スワップポイントを得られるからです。このような楽な方法はなかなかありません。
一方で、デメリットもあります。例えば、ただ待つだけだからつまらないです。
そこで、リピート系注文(ループイフダンや連続予約注文など)の手法を取り入れながら、スワップ派のメリットを最大限に享受する方法を考えます。
スワップ派の安全度を確保しながら、大きな利食いも狙う
スワップ派の大きなリスクの一つに、「買った後に激しい円高に見舞われると、厳しい」ことがあります。
例えば、豪ドル/円=105円で買った後に60円まで円高になってしまうと、スワップポイント益をはるかに超える含み損になるかもしれません。そこで、安全度を高めるために、高値でスワップ派を始めないことにします。
さらに、安全を確保しながら利食いも狙ってみましょう。
下のチャートは、豪ドル/円(AUD/JPY)の長期チャートです。豪ドル/円(AUD/JPY)は、高スワップポイント通貨ペアの代表格です。よって、この通貨ペアでスワップ派を狙っているとします。
このチャートを見て、円高リスクを排除するために、下の赤で囲った部分だけでポジションを買うことにしたとします。こうすれば、100円で買って60円に下落して残念・・・という事態を回避できます。
さらに、赤枠内で予定数量を一気に買いません。利食い回数を増やしつつ、平均建値(購入平均単価)も低くしたいです。そこで、例えば以下のように買います。
78円で1,000通貨買い
77円で1,000通貨買い
76円で1,000通貨買い
75円で1,000通貨買い(以下続く)
すなわち、少しずつ買い下がります。そして、下のように決済注文を出します。
78円で買ったポジションを、82円で決済
77円で買ったポジションを、83円で決済
76円で買ったポジションを、84円で決済
75円で買ったポジションを、85円で決済(以下続く)
すなわち、為替レートの上昇とともに少しずつ決済します。
こうすることで、円高が進んでも買えますし、円安になったら高値のポジションから順に決済できます。小さな利食いから大きな利食いまで、色々狙えます。また、80円を挟んで為替レートが大きく動けば、「買い→利食い」を繰り返すことができます。
79円で買って、81円で決済して、79円で再び買って・・・という具合です。
ただし、基本はスワップ派ですから、頻繁に利食いができるとは限りません。「スワップ派がメインだけれど、決済なしで待ち続けるのは暇だなあ!」という場合に有効でしょう。
利食いを繰り返すことができれば、単なるスワップ派よりも大きな利幅を期待できます。
この内容をイメージ図にしますと、以下の通りです。例えば、青1で買って、オレンジ1で決済します。同様に、青2で買って、オレンジ2で決済します。
青3のような円高の位置で買うと、なかなか決済できないかもしれません。しかし、それでも構いません。基本はスワップ派ですし、この青3があるので平均建値を低くできます。
上のトレード手法を自動で行いたいとき
さて、上のトレードを使うと、メリットがたくさんあることが分かります。しかし、スワップ派のメリットを一つ削ってしまいます。それは、「何もしないで放っておいても可」というメリットが失われてしまうことです。
そこで、このメリットを消さないで上のトレードするにはどうすれば良いでしょうか。・・・自動取引に任せましょう。
自動取引と言っても、スワップ派ですから、スワップポイントが大きくなければなりません。上のトレード手法を自動取引でできて、かつ、スワップポイントも大きいというFX口座は以下の通りです。
マネーパートナーズ【連続予約注文】
下のキャプチャは、マネーパートナーズからの引用です。注文を繰り返している様子が分かります。下のキャプチャでは次第に買い下がっていますが、買値と売値をあらかじめ指定できますので、上で紹介した取引が可能です。
注文設定方法の詳細につきましては、別記事「連続予約注文の注文方法」でご確認ください。
【公式サイト】マネーパートナーズインヴァスト証券【トライオートFX】
下のキャプチャは、インヴァスト証券からの引用です。一定の幅で「買い→決済」ができますので、今回のトレード方法にピッタリです。
注文設定方法の詳細につきましては、別記事「トライオートFXでリピート系注文を発注する方法」でご確認ください。スワップ派のメリットと、繰り返し取引のメリットの両方をゲットしましょう。
- 総論: スワップ派のデメリットを補うトレード手法
- 手法1: スワップ派と、リピート系注文を同時に実行
- 手法2: スワップ派をしながら、そのポジションで利食いも狙う
- 究極: 永遠に利食いを繰り返す?というトラリピ設定と戦略
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