別記事「スイスフランでスワップポイントを稼ぐメリットは?」で、スイスフランを売ってスワップポイントを稼ぐメリットを、3つ考察しました。

(1)リスク分散効果
(2)スワップポイントを稼ぐ
(3)スイスフランを証拠金として確保する

当サイトでは、3つ目のメリットが最も大きいと考えています。

しかし、多くのFX口座は、外貨で証拠金を保有することができません。このため、たとえスイスフランを売ってスワップポイントを稼いでも、自動的に円になります。

今回は、証拠金を円でのみ保有できるFX口座で、スイスフランのスワップ派を実行するリスクについて確認します。

スイスショック!その時、何が起こった?

2015年1月15日。スイス国立銀行は、いきなり政策を変更しました。

それまで、ユーロ圏の不調を受けて、スイスフランを買う圧力が高まっていました。これに対し、スイス国立銀行は、ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)を1.20よりも下げないという政策を採用していました。

スイスフランを買いたい人がいれば、スイス国立銀行がEUR/CHF=1.20のレートでいくらでも売ります!ということです。

この政策を受けて、多くの人がスイスフランを売って外貨を買う取引をしていました。EUR/CHF=1.20は鉄壁であり、これよりも下がることはない。ということは、EUR/CHFは上昇するという選択肢しかない・・・はずでした。

しかし、この政策がいきなり終了しました。スイス国立銀行は、市場のスイスフラン買い圧力に負けてしまったのです。スイスフランを支えていた支柱が突然失われ、市場は大混乱。スイスフランは大暴騰(為替レートは大幅に下落)しました。

下の日足チャートは、セントラル短資FXからの引用です。1.20だった為替レートが、いきなり0.82まで下落したことが分かります。3,800pipsの巨大な暴落です。

ユーロ/スイスフランのチャート

さて、このスイスショックのとき、スイスフランを売ってスワップポイントを稼いでいたとしたら、どうなっていたでしょうか。

スイスフランを売るスワップ派

下の例を使って、証拠金を円で持っていた場合と、スイスフランで持っていた場合を比較しましょう。

(例)
EUR/CHF=1.20で10,000通貨を買っていたとします。
スイスフラン/円=100円の時に買ったので、投資額は120万円です。
レバレッジ2倍で、Aさんは証拠金を60万円準備していました。
Bさんも同様にレバレッジ2倍ですが、円でなく6,000スイスフランを準備していました。

証拠金を円で保有していた場合

スイスショックで、EUR/CHF=1.20だったレートは瞬時に0.82になってしまいました。この時の損失額は、CHF3,800です。

(0.82-1.20)×10,000=3,800スイスフラン

3,800スイスフランの大きな含み損です。しかし、証拠金として60万円あるから大丈夫・・・ではありません。このとき、スイスフラン/円(CHF/JPY)も大暴騰していました。CHF/JPY=165円になりました。

含み損は3,800スイスフランです。そして、1フラン165円です。ということは、必要な証拠金は、627,000円です。

CHF3,800×165円=627,000円

証拠金は60万円です。証拠金を円で持っていたAさんは、スイスショックで破産してしまいました。

証拠金をスイスフランで保有していた場合

一方のBさんは、証拠金として6,000スイスフランを準備していました。スイスショックで一時的に3,800スイスフランの含み損を出したのは痛かったのですが、6,000スイスフランを持っていたので、破産の危機は免れました。

含み損を除いた残額は2,200フランです。しかし、1フラン=165円になっています。このため、残額を円に直すと、363,000円になります。

CHF2,200×165円=363,000円

含み損が厳しいことには変わりないのですが、円ベースで考えると、証拠金はまだ60%以上残っています。よって、証拠金をスイスフランで持っていたBさんは、スイスショック後も、今までと変わらずスワップ派を続けることが可能です。

破産してしまったAさんとは大きく異なる結果となりました。

逆に、スイスフランが暴落する場合はどうだろう?

上の例は、スイスフランがとても強くなる場合でした。では逆に、スイスフランがとても弱くなる場合はどうでしょうか。例えば、CHF/JPY=60円になる場合です。

この時は、証拠金を円で持つほうが有利です。

Aさんの証拠金・・・60万円
Bさんの証拠金・・・6,000スイスフラン→36万円(CHF6,000×60円)

これをどう考えるか、です。

証拠金にスイスフランを加えることの是非

この記事を読んでいただいている皆様は、日本に住んで円で資産を持っている場合が多いでしょう。給料も円でしょう。すなわち、円や日本に完全に依存しています。

円や日本がおかしくなった時の保険が必要だと思うならば、スイスフランでスワップポイントを確保し、スイスフランのまま証拠金を増やすことが選択肢になります。保険です。実際に日本がおかしくなって超円安になれば、手元に確保したスイスフランが活躍します。

スイスフランのまま使っても良いですし、円に戻せばとても大きな利益を得られます。

保険ですから、スイスフラン安になるとき、スワップポイント益の評価額が低くなることは、仕方ないと割り切ります。円で評価したときの利益が大きくなるか小さくなるかの違いであり、損ではありません。

上のスイスショックの例は、とても極端な例です。しかし、徐々にであってもスイスフランが強くなる場合、円を証拠金にしてスワップポイント狙いをすることは、いくらかのリスクを伴うことが分かります。

さらに、スワップ派の場合は、ずっとポジションを持ち続けます。すなわち、危機やショックの影響をまともに受けやすいということです。

可能ならば、スイスフランがあまりに強くなる前に、スイスフランを売る取引を決済して利益を確定したいです。

スイスフランを証拠金にできるFX口座

以上を踏まえますと、スイスフランを売ってスワップポイント狙う場合は、スワップポイントをスイスフランのまま保有できるFX口座を選択するほうが、安全度が高くなります。

そこで、以下の条件を満たすFX業者を選択したいです。

・スイスフランを含む通貨ペア数が豊富
・スワップポイントが高い
・スイスフランを証拠金にできる(米ドルなどでもできる)
・1,000通貨から取引可能
・会社としての信用度も高い

これを同時に満たす会社はセントラル短資FXです。セントラル短資FXはFX専業会社の中で最も高い格付を取得しています。イザというときにも頼りになると期待できるでしょう。

【公式サイトはこちら】セントラル短資FX

 

スイスフランでスワップ派