当サイトでは、スワップポイント狙いのトレード【スワップ派】の有効性を確認するため、公開トレードをしています。開始日は2016年1月8日です。

そして2018年8月、新興国通貨ペア特有のリスクが顕在化したため、撤退(損切り)を余儀なくされました。そこで、取引条件やトレード成績を確認しましょう。

なお、新興国通貨ペア特有のリスクにつきましては、別記事「トルコリラ円や南アランド円をスワップ派でトレードするときのリスク」でご確認ください。

トレード成績

まず最初に、現在までの成績を確認しましょう。獲得したスワップポイントだけでなく、評価損益もご案内します。下のグラフは、取引終了までのスワップポイント益と、純資産を表したものです。

トルコリラ円のスワップポイント

2018年8月10時点の成績(同日に損切り):
スワップポイント蓄積額:93,301円
スワップ益の当初証拠金比:46.7%
純資産(スワップ+評価損益):△119,288円

このトレードは、20万円の証拠金を準備して始めました。トルコリラ/円(TRY/JPY)のスワップポイントはとても大きいです。このため、レバレッジが低くても大きなスワップポイント蓄積額を期待できます。

実際のところ、スワップポイント益だけで証拠金の50%弱を得ましたから、大きなスワップポイントでした。

また、上のグラフを見ますと、新興国通貨ペアを買うスワップ派の特徴が見えてきます。

特徴:スワップポイントのグラフは、右肩上がりになる

スワップポイントがプラスである限り、毎日少しずつ加算されていきます。このため、スワップポイント益を示すグラフは右肩上がりになります。上のグラフでいえば、青線です。気持ち良いほどに右肩上がりになっていることが分かります。

特徴:含み損があっても、スワップポイントがある程度打ち消してくれる

この公開トレードは、トルコリラ/円(TRY/JPY)が39円くらいの時に始めました。よって、含み損になっています。しかし、スワップポイントはプラスです。含み損益とスワップポイント益の合計が、真の損益になります(オレンジ線)。

円安になれば含み益、逆に円高になれば含み損です。しかし、含み損の大きさは無限ではありません。なぜなら、為替レートはゼロよりも小さくならないからです。

一方、スワップポイント益は、(理論的には)無限に積みあがっていきます。最終的には、どれだけ含み損が大きくても、真の損益はプラスになるはずです。このトレードは、その状態を目指していました。

この考え方について、記事「強制ロスカットにならないスワップ派の超絶(?)テクニック(トルコリラ/円)」でまとめています。

ただし、スワップポイントが十分に蓄積する前に超円高になると、厳しいでしょう。よって、為替レートの動きに注意を払う必要があります。

特徴:巨大なリスクが顕在化する場合、スワップポイント狙いは厳しい

トルコリラ円の週足チャートを確認しましょう(ヒロセ通商から引用)。チャートの一番右側(2018年8月)に急落している様子が分かります。

トルコリラ円のチャート

トルコリラ円は、円高になりやすいです。その速度が大きくなったのは、昨年のことです。30円を割り込むと、反発の見せ場もなく円高が進んでいきました。

トルコリラ円の為替レートは、基本的に円高傾向です。このため、取引開始時レバレッジを1.9倍台に抑え、スワップポイントを全額証拠金として積み上げる方針を採用しました。すると、最終的には、トルコリラ円が0.1円になっても損切りにならない設定にできます。

このトレード手法の問題点は、おそらく一つでした。それは、トレード対象が新興国通貨ペアであることです。

・国家の不安定性が顕在化し、相場が消滅する可能性
・スワップポイント益をはるかに超える円高になる可能性

2018年に入ってから、トルコ大統領の政策は、基本的にトルコリラの価値を毀損する内容でした(大統領はトルコリラの価値維持を希望しつつも、政策はその正反対だったように見えます)。

結果、トルコリラは価値を失い続け、2018年8月には、急落するに至りました。

2018年8月1日始値:22.7円くらい
2018年8月10日最安値:15.4円くらい(30%以上の円高)

わずか10日で、30%以上の価値が失われました。米ドル/円でいえば、110円だったドル円が、10日後に140円になるイメージです。日本経済が大混乱に陥るレベルでしょう。

FX業者によっては、為替レートの配信が止まり、売買が困難になる場面もありました。(為替レートの配信が止まると、売買できません。損切りもできません。)

この事態を受けて、残念ながら損切りすることにしました。大統領がトルコリラの価値を落とす政策を実行している中、個人である私がその反対側(トルコリラ円の買い)に資金を投入し続けることは、困難と判断しました。

スワップポイント狙いのトレード設定

当サイトの公開トレードの初期設定は、下の通りです。20万円を投入し、レバレッジが2倍未満になるように買いました。

  • 取引口座: ヒロセ通商(LION FX)
  • 取引開始: 2016年1月8日
  • 買い数量: 合計で10,000通貨
  • 取引価格: 平均で39.06円
  • 証拠金額: 20万円
  • レバレッジ: 1.953倍

スワップ派は、長期間に渡ってポジションを保有します。10年を超える場合もあるでしょう。すると、その間に何回も円高を経験する可能性があります。そうなっても大丈夫なように、レバレッジは少しでも小さいほうが望ましいです。

当サイトの公開トレードから教訓を得る

他人の失敗は、とても良い情報です。なぜなら、その失敗から学べば、自分はその損を回避できるからです。

当サイトの公開トレードから得られる教訓は、「新興国通貨ペアでスワップポイントを狙う場合、開始時レバレッジは1.9倍よりも小さくすべき」という内容でしょう。1.00倍に限りなく近い数字ならば、円高による強制ロスカットを回避できます。

(ただし、相場が消滅することによるロスカットは、対処方法がありません。)

なお、このトレードと同じ20万円を投入して、先進国通貨ペアである豪ドル/円(AUD/JPY)のスワップ派公開トレードもしています。こちらも併せてご覧ください。
→ 豪ドル/円のスワップ派実戦トレード

豪ドル/円の公開トレードも、トルコリラ/円と同じ条件です。この記事を投稿した時点で、豪ドル/円が40円を大きく下回っても、強制ロスカットになりません。ちなみに、過去の円高記録は55円くらいです。

オーストラリアは先進国ですので、新興国特有のリスクがないのがメリットです。