FXを始めたばかりのころは、とりあえず取引してみるという感じでしょう。勝ったり負けたりを繰り返しながら、なぜか負けの金額が大きくなります。

そこで、事前によく考えたうえで、スワップポイント狙いの取引(スワップ派)を始めたとします。もちろん、レバレッジを小さくしています。

しかし、よく考えたのに、失敗することがあります。この理由を考察し、対処法を考えます。

トレード失敗例

Aさんは、スワップ派でトレードを始めました。安全重視で、レバレッジは2倍です。すると、少しずつではありますが、毎日お金が増えていきます。

Aさんは最初は楽しかったのですが、日数を経るにつれて、だんだんつまらなくなってきました。

「スワップポイントは毎日50円か。1か月で1,500円。少ないな。」
「こんな額では面白くない。」
「よし、1日100円にしよう。50円の2倍だから、利益獲得速度も2倍だ」

こうして、Aさんは投資額を2倍にしました。スワップポイントも、もちろん2倍になりました。しかし、投入した証拠金の額は同じです。

「よっしゃー。こうでなくっちゃ。」
「今は1日100円だけど、そのうち200円にしよう。」

Aさんはこうして、いい感じで稼ぎ始めました。ただ、スワップポイントを毎日もらっていると、次第に刺激を感じなくなってきます。そのうちに、Aさんはスワップ派でトレードしていることを忘れがちになりました。

スワップ派は、一度買ったら放っておくスタイルです。よって、忘れそうになること自体は問題ありません。

・・・何か月か経過して・・・

ふとニュースを見ると、円高の話をしていました。

「円高?そういえば、スワップ派で取引していたっけ。あれはどうなったかな。」
「まあ、大丈夫だろう。レバレッジは2倍にして取引を始めたし。」

しかし念のため、口座を確認することにしました。すると、とんでもない含み損でした。

「うおっ!何事?レバレッジは2倍のはずでは・・・」
「あっ。そういえば、スワップポイントが欲しいから取引量を増やしたんだっけ!」
「スワップポイントで稼いでも、それをはるかに上回る損だ・・・」
「どうしよう・・・」

こうして、Aさんは途方に暮れたのでした。

レバレッジの高さが原因だが

このトレード失敗の原因は、レバレッジが高すぎたことです。しかし、レバレッジを高くしてはいけないというのは、ウェブ上のあちこちで見つかります。難しい話でもありません。

しかし、レバレッジを高くしてしまいます。

よって、「レバレッジを高くしてはいけない」ということの他にも、原因があるはずです。この原因を突き止めて、対応することが大切です。

失敗する理由

上の話は架空のものですが、Aさんはどこがまずかったのでしょうか。

・取引を始めてから、取引数量を増やしてしまった。

取引数量を増やすこと自体は、問題ではありません。というのは、蓄積したスワップポイントの額にふさわしい取引数量の追加ならば、リスクが大きくならないからです。

ここで問題なのは、感覚で投資してしまったことです。取引を開始する前に、Aさんはレバレッジを2倍にするという計算をしていました。しかし、取引を開始してからしばらく経過して、さらに取引量を増やしてしまいました。

この間、大きく儲かったわけではありません。よって、レバレッジが高くなりすぎてしまいました。

では、なぜAさんは取引量を増やしたのでしょうか。

・ もっとスワップポイントが欲しくなった
・ 刺激が欲しかった

こういったところが理由かもしれません。

スワップ派の取引というのは、ワクワクドキドキするものではありません。むしろ、つまらないと言ったほうが正確かもしれません。なぜなら、相場の動きとは関係なく、毎日毎日一定額を得るトレードだからです。

しかも、その一定額は大きいものではありません。

取引開始直後は、ドキドキするかもしれません。しかし、すぐに慣れてしまいます。すると、より大きな投資額にしないと、ワクワク感が得られません。こうして、安全にトレードするという方針はどこかに消えてしまいます。

レバレッジで失敗しないための対策

こういった失敗をしないための対策があります。取引開始にあたって考えたことを、紙やエクセルに書いて残しておきます。

人の記憶はすぐに薄れてしまうものです。また、現在の自分に都合よく解釈を変更してしまうものです。例えば、「現在のスワップポイントは少なくて不十分だから、取引数量を増やそう。今までうまくいったのだから、次もうまくいくはずだ。」と無意識のうちに考えることがあります。

しかし、エクセルにトレード前の情報を書き残しておくと、状況が変わる可能性があります。

・スワップポイントでいくらほしいか
・取引開始時のレバレッジ
・どこまで円安になったら利食いするか
・円高になったらどうする
・その他、もろもろ

取引開始後、もう少しスワップポイントが欲しくなって、大きなポジションを作ろうと考えたとしましょう。しかし、エクセルを見れば、自分の行動がおかしいと気づくかもしれません。

例えば、追加でポジションを持ったら、レバレッジは何倍になるだろう?と気づけばOKです。計算してみると、レバレッジが高くなりすぎていることに気づくかもしれません。

スワップポイント狙いのトレードの失敗理由は、そのほとんどが高すぎるレバレッジでしょう。レバレッジの管理がしっかりしていれば、厳しい円高になっても強制ロスカットにならず、何年か後にやってくる円安で再び息を吹き返すことができます。

レバレッジが高すぎると、円高のときにロスカットで終了です。

しかし、「自分は大丈夫だろう」と、感覚で考えがちです。そこで、エクセル等で、実際の数字で考えるようにします。感覚でなく数字で考えることができれば、レバレッジを高くしすぎる失敗を繰り返さずに済むでしょう。

 

スワップ派を始める前
スワップ派開始後
スワップ派の知識