スワップポイントとは何でしょう?当サイトで最も重視する収益源の一つですので、その概要を確認しましょう。

スワップポイントとは

スワップポイントとは、2国間の短期金利差の受け渡しのことです。下の画像は、SBI FXトレードからの引用です。

スワップポイント

例えば、南アランド/円(ZAR/JPY)を買って保有します。すると、ニューヨーク時間の午後5時(夏時間のとき日本時間午前6時、標準時間のとき午前7時)に、スワップポイントの受け渡しをします。

  • 南アランドを買う:金利7%分をもらう
  • 日本円を売る:金利0.1%分を支払う
  • 差し引きで6.90%分をもらう

逆に、南アランド/円(ZAR/JPY)を「売っている」場合は、スワップポイントを支払うことになります。

  • 南アランドを買う:金利7%分を支払う
  • 日本円を売る:金利0.1%分をもらう
  • 差し引きで6.90%分を支払う

なお、上の計算では、南アランド/円を買えば6.9%分もらえることになりますが、実際にもらえるのは1日分です。すなわち、365日で割ってあげます。

南アランド/円を100万円分買う場合のスワップポイント:
100万円×6.9%÷365日=189円

毎日189円をもらえるという計算になります。また、短期金利は毎日少しずつ変化しますので、受渡しするスワップポイントも日々変化します。FX業者によっては、固定のスワップポイントを一定期間提示する場合もあります。

1日当たりのスワップポイントは小さいですが、毎日もらえば、無視できない大きさになります。まさに「塵も積もれば山となる」を狙う方法です。

FXは通貨の交換であり、金利の交換でもある

FXとは、通貨と通貨の交換です。例えば、米ドル/円を買うとしましょう。この場合、私たちは米ドルをもらいます。そして、円を渡します。米ドルと円を交換しました。

そして同時に、金利も交換しています。米ドル/円を買う例でいえば、米国の金利をもらって、日本の金利を渡します。この受け渡しは、ニューヨーク時間の午後5時に行うのが通例です。

そもそも、FXという名前が「交換」という意味です。FXは Foreign Exchange の略称です。Foreignは「外国」ここでは外貨を指します。そして、Exchangeは交換です。私たちは、通貨と通貨の交換を通じて収益を狙っています。

ただし、収益を狙っているのは誰もが同じです。そこで、相場で熱い戦いが繰り広げられます。

スワップポイントの受け取り・支払いは毎日

このスワップポイントの受け渡しですが、毎日行われます。ただし、土曜日と日曜日は相場がお休みです。この2日分については、水曜日から木曜日に営業日が変わるときに受渡しをします。具体的には、木曜日の午前7時(米国が夏時間の場合は、午前6時)です。

ということは、営業日が水曜日から木曜日に移るときの通常の1日分と合わせて、3日分のスワップポイントが一気にやり取りされることになります。

日本と外国の金利差が十分に大きければ、スプレッドを考慮しても十分に収益を狙える機会となります。

取引の例:
木曜日午前6時59分59秒に米ドル/円を買う。そして、1秒後に決済する(夏時間の場合は、午前5時59分59秒に米ドル/円を買います)。

こうすれば、わずか1秒で3日分のスワップポイントを受け取れる計算になります。ただし、日本の早朝時間帯は全世界的に取引量が少なく、スプレッドが大きくなる傾向があります。

このトレードを検討する場合は、早朝時間帯でもスプレッドが小さい口座を使います。この手法については、別記事「スワップポイントを一瞬で3日分獲得する方法」で検討しています。

スワップポイントとCPI(消費者物価指数)上昇率

なお、スワップポイント狙いの取引をする際に、注意したい点があります。それは、スワップポイントとCPI(消費者物価指数)上昇率の関係です。正確には、短期金利とCPI上昇率の関係です。

この記事の冒頭で、高金利通貨ペアの代表格、南アフリカランド/円(ZAR/JPY)を考察しました。南アフリカの短期金利が高い理由は何か?と言えば、それは、南アフリカのCPI上昇率が高いからです。

CPI上昇率が高いので、政策金利も高くして、物価上昇を抑えようとしています。

ここで、下の例の状態だとしましょう。

例:
CPI(消費者物価指数):年率10%上昇
短期金利:年率10%

上の例の場合、年率10%で金利をもらっても、まったく儲かりません。

今年、ある商品1個の値段が100円だとしましょう。この場合、同じ商品を買うために、来年は110円を支払う必要があります。なぜなら、物価上昇率は10%だからです。

一方、今年100円持っているとして、消費を我慢して金利をもらうと、1年後に110円になります。

見た目は10円増えましたが、1年過ぎても、買える量は変わっていません。これでは、損ではないですが利益になっていません。利益になるには、10%を超える金利が必要です。

南アフリカのCPIと政策金利

ここで、2018年6月時点の、南アフリカのCPIと政策金利を確認してみましょう。

南アフリカ:
CPI(消費者物価指数):年率4.6%上昇
短期金利(政策金利):年率6.5%

ここでは、分かりやすさ重視で、短期金利として政策金利を使います。政策金利とCPI上昇率を比べると、政策金利の方が大きいと分かります。

よって、金利をもらうと利益になります。しかし、その差は1.9%しかありません。見た目には6.5%の金利をもらえますが、実質的には1.9%の利益にしかならないということです(それでも、他国に比べれば大きな数字です)。

物価上昇の分は、円高で調整

とはいえ、南アフリカランド/円(ZAR/JPY)を買う場合、私たちはスワップポイントを円でもらいます。そして、日本の物価上昇率は極めて低いです。

ということは、南アフリカのCPI上昇率が高くても、それは関係のない話のように見えます。スワップポイントの分だけ、丸儲けということです。

しかし、CPI上昇率は、私たちのトレードに確実に影響しています。円高です。CPI上昇率は、円高という形で調整されています。スワップポイントをもらうには、南アランド/円を買う必要があります。しかし、CPIの分だけ円高になって含み損になります。

円高になる仕組み

南アランド/円などの高金利通貨ペアについて、円高になりやすい理由を考察しましょう。例えば、以下の通りだとします。

設定例:
南アフリカ:10年で物価が2倍になる
日本:10年たっても、物価は変わらず

南アランド/円=8円として、南アフリカと日本で、同じ商品を買うとしましょう。

南アフリカで、ZAR10.00の商品を買います。送料等を無視して単純に考ると、日本では80円になります。10年後の同じ商品の価格は、以下の通りになります。

南アフリカ:ZAR20.00
日本:80円

南アフリカは、10年で物価が2倍になるという設定です。よって、南アランドでの価格は2倍になります。一方、日本は物価が変わらないという設定です。よって、10年後も80円のままです。

しかし、両国で同じ商品を買っています。

ある商品の価格 = ZAR20.00 = 80円

すなわち、南アランド/円(ZAR/JPY)=4円になります。10年前は南アランド/円=8円だったのに、4円まで円高になりました。物価上昇率分が調整されたためです。

実際には、CPIだけで為替レートが決まるわけではありません。オーストラリアは、日本より物価上昇率が高いです。しかし、一方的に円高というわけではありません。とはいえ、CPI上昇率が高い通貨は、円高圧力を受けますので注意が必要です。

スワップポイント狙いでも、レバレッジは1倍より高くしたい

上の考察を踏まえますと、効果的にスワップポイントを得てトレードするには、レバレッジ1倍では物足りないかもしれません。

と言いますのは、スワップポイントで稼いでも、円高の調整で利幅が目減りする可能性があるからです。

そこで、レバレッジを効果的に使いたいです。

ただし、レバレッジを高くしすぎると、円高になった時に苦しいです。そこで、レバレッジは1倍よりも高くしつつ、しかし2倍よりも低く。このような感じで攻めるのが良いのでは?と思います。

さらに書くなら、少しでも円高の時に買いたいです。高金利通貨ペアは円高になりやすいとはいえ、通常は、一直線に円高になるわけではありません。

そこで、円高の時に買って、円安になる過程でスワップポイントとと為替変動の利益をダブルでいただきます。

 

スワップ派を始める前に